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クラウドコンピューティング くらうどこんぴゅーてぃんぐ

知恵蔵の解説

クラウドコンピューティング

ネットワークを最大限に活用するコンピュータ利用形態の一つ。従来のように、パソコンや携帯電話内のデータとアプリケーションを活用する形ではなく、ウェブブラウザなどを介して「サービス」の形でアプリケーションを使う。ユーザーが作成したデータも、コンピュータ内でなく「サービス」の側に置くことで、ネットワークにさえつながるなら、どのような端末からでも同じデータが、いつでも利用可能になる。ただし、技術的に「このような要素があればクラウドと呼ぶ」という厳密な定義があるわけではなく、あいまいな「マーケティング向けの単語」という批判も強い。
クラウド・コンピューティング」という言葉自体は2006年8月、グーグルの最高経営責任者のエリック・シュミット氏が、米・カリフォルニアで開かれた「サーチエンジン戦略会議」の中で、「ブラウザの種類も、アクセス手段も、パソコンかマックか、携帯電話かも無関係です。“雲(クラウド)”のような、巨大なインターネットにアクセスすれば、その利益、恵みの雨を受けられる時代になっています」という発言を受けて生まれた。しかし、概念としてはパソコンが存在する以前の、1960年代から存在したもので、決して新しいものではない。
だが近年、急速にブロードバンドネットワークや、携帯電話を中心としたモバイルネットワークが普及したことで、より現実的なビジョンとして、「クラウド的」なサービスを提供する企業が登場している。一般的に「クラウド的」と言われるサービスとしては、グーグルの「Google Maps」「Gmail」、ヤフーの「Flickr」、アップルの「MobileMe」、セールスフォース・ドットコムのCRMシステムなどが挙げられる。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

クラウドコンピューティング

大量のデータを、パソコンなどの利用者側の端末に保管せず、インターネット関連企業などが持つサーバーなどの設備で蓄積・管理し、情報処理する。クラウドのサービスを提供する事業者は米グーグルやアマゾン、IBM、ベライゾンやAT&Tなどがある。

(2012-11-09 朝日新聞 朝刊 2経済)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

デジタル大辞泉の解説

クラウド‐コンピューティング(cloud computing)

インターネットを経由して、ソフトウエアハードウエア、データベース、サーバーなどの各種リソースを利用するサービスの総称。利用者はインターネットへ接続する環境があれば、表計算、ワープロ、電子メールなどのアプリケーションソフト、大規模データの保管、企業の顧客管理業務まで、さまざまなサービスを利用できる。「クラウド(雲)」は、コンピューターネットワークのイメージ図において、インターネットを雲として表すことに由来する。ASPが提供するサービスやSaaSもほぼ同じだが、これらがソフトウエアの機能を提供するものであることに対し、2006年頃からはより包括的な概念を表す言葉として使われるようになった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

マーケティング用語集の解説

クラウドコンピューティング

インターネットをクラウド(cloud=雲)と表現し、インターネット上の“どこか”にあるハードウェアリソース、ソフトウェアリソース、データリソースを、ユーザーがその所在や内部構造を意識することなく利用できる環境、またはその利用スタイル。
ASPやSaaSがユーザー向けの意味合いが強かったのに対して、クラウドはサービスを提供するサプライヤーにもクラウド上の環境を利用できるように定義されていて、より進化したネットワークコンピューティングを表現している。

出典 マーケティングキャンパスマーケティング用語集について 情報

IT用語がわかる辞典の解説

クラウドコンピューティング【cloud computing】

インターネットを介したコンピューターの利用形態のひとつ。利用者が行う作業をネットワーク上のサーバーで処理するもの。利用者自身でソフトウェアハードウェアを保有・管理する必要がなく、インターネットへの接続環境さえ整っていれば活用できるのが特徴。◇「cloud」は雲の意。実体の見えないインターネットを、中が見えない雲にたとえたことに由来。略して「クラウド」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クラウドコンピューティング
くらうどこんぴゅーてぃんぐ
cloud computing

インターネット上にある複数のサーバーを利用して作業を行うサービス形態を表した概念の一つ。ローカルなパソコン上で行う作業や機能を、ほとんどすべてネット上で実現できるようにした環境をさす。単にクラウドともいう。ネットワークをイメージする図版で雲(クラウド)をよく使うことからきた表現で、2006年にグーグル社 CEO(最高経営責任者)であったエリック・シュミットEric Schmidt(1955― )がはじめてこのことばを使ったとされる。一般的にはブラウザを介して作業を行い、ユーザー側は提供されるサービス内容のみを意識することになり、バックボーンのサーバーの構成や機能などは気にする必要がない。このサービスを利用することで、アプリケーションのインストール、更新、メンテナンスの労力やハードウェアの維持管理に関する人的・物的資源、電力消費、設置場所の削減を図ることができる。企業の場合は、コストの低減化だけでなく必要な処理能力を適切なタイミングで利用できるようになり、経営の迅速化にも役だつ。
 クラウドコンピューティングはネットワークを利用した分散処理による、ハードウェアやソフトウェア、システム全般にわたる仮想化技術の形態や方向性を示す概念であるため、そこに含まれるシステムやビジネスは多岐にわたる。ユーザーに提供するサービスモデル(クラウドサービスと総称される)は、大きく三つに分けられる。
(1)ネットワークやデータセンターなどのインフラ関連を提供するIaaS(イアース)(Infrastructure as a Service)
(2)データベースやユーザー・インターフェースなどアプリケーションを利用するためのさまざまな基盤や開発環境などを提供する、プラットフォーム関連のPaaS(パース)(Platform as a Service)
(3)メールやスケジュール管理をはじめ、さまざまなウェブアプリケーションサービスを提供するASP(Application Service Provider)やSaaS(サース)(Software as a Service)。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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