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クワキウトル族 クワキウトルぞくKwakiutl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クワキウトル族
クワキウトルぞく
Kwakiutl

北アメリカの太平洋岸,クイーンシャーロット湾地域に住むアメリカインディアンの一民族。海獣やサケなどの狩猟,漁労を生業とする。言語はワカシュ語族に属し,3つの方言に分れる。トーテム信仰をもつ。社会組織は双系出自に基づく地域集団を基本的単位とし,貴族,平民,奴隷の階層に分れるが,氏族のような単系親族集団を欠く。婚姻は地域外婚を原則とし,夫方居住婚妻方居住婚とも行われる。ポトラッチを行うので有名である。

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世界大百科事典 第2版の解説

クワキウトルぞく【クワキウトル族 Kwakiutl】

北アメリカの北西海岸地域の中部に居住するインディアン。北西海岸インディアンとも呼ばれる。カナダのバンクーバー島北部からブリティッシュ・コロンビア州の海岸地域に住む。言語はモサン語族に属する。F.ボアズによる民族学的調査とR.ベネディクト著《文化の諸類型》のなかでディオニュソス型文化と紹介され,広く知られている。 温暖な気候,急峻なリアス海岸,豊富な森林資源と漁業資源を背景とし,漁労・狩猟活動を基盤にきわめて安定した食糧供給と定着的集落をもつことに特徴がある。

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世界大百科事典内のクワキウトル族の言及

【アメリカ・インディアン】より

…これらの豊富な食糧資源に基づいて,社会的序列を重視する階層社会が発達し,トーテム・ポール,銅板紋章,仮面,木彫品にみられる独特の芸術様式が発達していた。ヌートカ族,ハイダ族,クワキウトル族トリンギット族,ツィムシャン族などが代表的な部族である。
[カリフォルニア文化領域]
 カリフォルニア州北部から南部にかけての地形はコースト・レーンジズ(海岸山脈)とサン・ホアキン川およびサクラメント川の河谷に特徴づけられる。…

【婚姻】より

… 一方,〈妻〉が男であることもある。北アメリカ北西海岸のクワキウトル族では,首長の特権の多くが息子ではなく義理の息子,つまり娘の夫を通じて孫に伝えられる。娘がないときは,息子がやむをえず娘の代りになって,他の男子を婿として迎える。…

【奴隷】より

…所有の客体,〈物〉として扱われる人間で,社会的または法的にそのようなものとして正当化された身分の人間をいう。それは人間による人間の抑圧,したがってまた人間の隷属の最も粗野な形態であり,いっさいの差別の原型をなしている。なぜなら奴隷とは,人格を含めて身ぐるみ所有の対象,動産とされた人間であるからである。
【西洋古代】
 奴隷の人格否認が最も徹底したのは,奴隷制社会を生み出した古典古代においてであった。ギリシアのアテナイでは奴隷は〈生きた道具〉とされ,ローマでは〈話す道具〉とされた。…

※「クワキウトル族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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