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グローバリゼーション ぐろーばりぜーしょん

8件 の用語解説(グローバリゼーションの意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

グローバリゼーション

人、カネ、モノが国民国家枠組みを超えて活発に移動し、各国経済の開放と、世界の産業、文化、経済市場の統合が進む現象をいう。文化的、商業的、経済的活動の分野において特に用いられることが多い。グローバリゼーションには、世界の異なる部分間の結びつきの強化が促進されるというメリットがある。他方で、自国の農業、工業が脅かされ、多国籍企業への利潤集中が発生する、貧富の拡大が世界規模ですすむ、といったデメリットもあるといわれている。グローバリゼーションから生じたと社会問題への反発から、「反グローバリゼーション運動」が発生している国も少なくない

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知恵蔵の解説

グローバリゼーション

交通機関の発達による国境を越えた人々の移動、政治経済分野における国家関係の緊密化により、様々な領域の問題が多くの国を巻き込んで地球規模に拡大している事態を表す。兵器体系の高度化により安全保障分野での主権国家間の争いは世界大へ拡大し、情報ネットワーク技術の発達によりインターネットを始めとした情報網が地球を覆う。さらに国際金融資本の発展によって資本主義市場もまた世界規模へ拡大し始めている。こうした状況の下、主権国家間の様々な問題に取り組むため、政治の領域においても、国際政治基本単位が主権国家だけではなく、国際機関社会集団などに広がってきている。このような新たに出現した問題群に対し、リベラリズムにどのような対応が可能かと問うことは重要といえる。リベラリズムは公権力を抑制する原理と、異質な価値観を持った人間同士の共存を可能にするための原理を併せ持つが、その実効性は国民国家により担保されていた。つまりリベラリズムは国民国家と結びつくことで発達してきたのである。国際社会においても、価値観の異なる他者との共存が求められる以上、リベラリズムがグローバルな正義の基礎となる原理となりうるのかが問われている。

(野口勝三 京都精華大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

グローバリゼーション(globalization)

国家などの境界を越えて広がり一体化していくこと。特に、経済活動やものの考え方などを世界的規模に広げること。グローバライゼーション。
コンピューターのソフトウエアなどにおける国際化グローバル化。G11N。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

グローバリゼーション

物事が地球規模に拡大発展すること。グローバル化ともいい,世界化,地球規模化などと訳す。多国籍企業の世界的展開,全地球規模の国際労働分業に伴う相互依存の深化,情報・コミュニケーションおよび運輸技術の急速な発展による時間と空間の観念の変貌などによってもたらされた。
→関連項目新自由主義ダボス会議日本

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世界大百科事典 第2版の解説

グローバリゼーション【globalization】

近代という時代は地球上のあらゆる人々を市場経済の中に巻き込み,地域固有の価値観や規範あるいは制度や権威を変形・解体して,ヨーロッパに形成された世界システムへの一元化をもたらしてきた(近代世界システム論)。このような近代世界の近似化は,国民国家による分割を通じて実現され,文化は国民文化として創り出され,経済は国民経済を単位として構成されてきた。社会科学近代思想が論じてきた近代の普遍性とは,国民国家という単位に分断されながらも,地球全体が想像上の〈西洋〉へと均質化する傾向を前提としてきたのである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

グローバリゼーション【globalization】

世界的規模に広がること。政治・経済・文化などが国境を越えて地球規模で拡大することをいう。グローバル化。

出典|三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グローバリゼーション
グローバリゼーション
globalization

企業活動が地球的規模で行われるようになったり,金融の国際化が世界的規模で進行していることをさす。かつては国際化 internationalization,多国籍化 multinationalizationなどと呼ばれていた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グローバリゼーション
ぐろーばりぜーしょん
Globalization

経済、文化、政治、環境問題など人類の活動とその影響が、国家や地域の境界を超え、地球規模で一体化していく現象のこと。地球(globe)からできたことばで、「グローバル化」ともよばれ、「地球規模化」または「地球一体化」と訳される。冷戦が1989年に終結して市場経済が旧社会主義国や開発途上国にも広がる一方、インターネットをはじめとする情報通信技術が飛躍的に発達した1990年代以降、世界に広がった。
 似た用語である「インターナショナリゼーション(国際化)」が、国家と国家の間で生じる現象をさすのに対し、グローバリゼーションは国境の存在を超えて地球規模で生じる現象をいい、こちらの方が範囲が広い。
 グローバリゼーションがもっとも進んでいるのが、貿易や投資が自由化された経済の分野である。世界の大企業は研究・開発から原料や部品の調達、生産、販売、金融までを世界でもっとも有利な地点で行うようになり、「多国籍企業」または「超国家企業」とよばれる巨大企業が世界の主要産業を支配するようになっている。経済は弱肉強食と優勝劣敗が支配する「むき出しの資本主義」となり、その結果、富める国や人はますます富み、貧しい国や人はますます貧しくなった。
 経済では、巨大な金融機関が国境を越えて大量の資金を取引する金融の肥大化も進み、「カジノ資本主義」(イギリスの国際政治経済学者スーザン・ストレンジが、同名の著書のなかで、金融取引のありさまが賭場同然であるとした)の側面が強くなった。この結果、1990年代に入ってから世界各地で通貨危機が発生するようになり、1998年にはアジア通貨・金融危機が発生した。さらに2007年にはアメリカのサブプライムローン問題を発端とする世界金融危機が起き、2008年9月の「リーマン・ショック」以降、世界は第二次世界大戦後、最大の不況に陥った。
 グローバリゼーションは文化面でも進行している。アメリカ生まれの外食産業(たとえばマクドナルド)や映画(たとえばハリウッド映画)、音楽(たとえばマイケル・ジャクソン)などが世界を席巻し、各国で文化の画一化、欧米化が進んだ。
 政治面でも、国連の活動が活発になり、世界貿易機関(WTO)協定のような国際ルールが数多く制定されて、国家の支配権が制約される一方、国家や国民の枠にとらわれない非政府組織(NGO)が力をもつようになった。
 環境・紛争・疫病などの問題もグローバル化している。地球温暖化をはじめ森林の減少、海洋汚染、生物多様性の喪失などは国境を越えた問題となっており、2001年9月11日にアメリカ・ニューヨークで発生した同時多発テロは、犯罪さえもグローバル化してきたことを示した。エイズ(HIV)のような新しい感染症は世界に広がり、2008年にメキシコで発生した新型インフルエンザはまたたく間に各国に広がった。
 以上のような特徴をもつグローバリゼーションについては、経済や科学、技術、文化を発展させ、人類を豊かにするという肯定論がある一方で、投機資金の流出入によって外国為替相場や株価が乱高下して経済に悪影響を与える、労働基準や環境基準が緩められたり、福祉が切り捨てられたりする、外国の文化が流入して自国の文化や伝統的な社会制度が破壊される、といった批判も強い。
 このため「反グローバリゼーション」の運動も広がっているが、グローバリゼーションの動きそのものを止めることはできないとの見方が多い。ただ、アメリカ中心で進んできたグローバリゼーションが、世界金融危機を契機に変容していくのではないかとみられている。[岡田幹治]
『スーザン・ストレンジ著、小林襄治訳『カジノ資本主義――国際金融恐慌の政治経済学』(1988・岩波書店) ▽サスキア・サッセン著、伊豫谷登士翁訳『グローバリゼーションの時代――国家主権のゆくえ』(1999・平凡社選書) ▽ジョージ・ソロス著、大原進訳『グローバル資本主義の危機――「開かれた社会」を求めて』(1999・日本経済新聞社) ▽三井物産貿易経済研究所編『グローバル経済と国際貿易』(1999・東京経済情報出版)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のグローバリゼーションの言及

【インターネット】より

…このほか,全世界のコンピューターが,国境という社会・経済制度と独立した分散管理のインターネットでつながったことは,国際社会の成立ちにすら影響を与えはじめている。通信【竹内 郁雄】
【インターネットとグローバリゼーション】
 かつてM.マクルーハンは,電子的なメディアが地球全体を覆うようになったときには,地球全体が〈村〉のような単一の共同体に統合されるだろう,と予想していた。彼は,その共同体をグローバル・ビレッジと名付けたのだ。…

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