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コシアキトンボ Pseudothemis zonata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コシアキトンボ
Pseudothemis zonata

トンボ目トンボ科。北海道を除く日本各地に普通にみられるトンボの1種。体長約 37mm,前翅長約 40mm。体は黒色で,胸部側面の中央と後方に黄白色条が走り,また腹部の3,4節目は雄では白く,雌では1黒帯を含んだ黄白色となる。前翅の根もと部分は黄色を帯び,後翅基部には半円状の大きな黒色斑がある。翅端は前後翅ともやや煙褐色を帯び,雌のほうがこの傾向は強い。幼虫は平地や低山の木陰のある池沼やよどんだ川に生息し,成虫は5~10月にみられる。本州から石垣島まで,また朝鮮半島南部,台湾,中国中部および南部,トンキンに分布する。 (→トンボ類 )

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世界大百科事典 第2版の解説

コシアキトンボ【Pseudothemis zonata】

トンボ目トンボ科の昆虫(イラスト)。体長約45mm。体は濃黒色,または黒褐色で,腹部の3~4節が雄では顕著な乳白色,雌ではこの両節が黒斑を交えた黄色を呈するのでこの名がある。翅は長く幅広く透明であるが,後翅の基部の大きな紋と前翅の先端の小部分は濃褐色となる。本州,四国,九州のほか,台湾,朝鮮半島南部,中国中南部,ベトナム北部に分布し,青森県は分布の北限である。6月中に羽化し,7~8月には平地の木陰のある比較的有機物に富んだ池沼の水面上を飛び回る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コシアキトンボ
こしあきとんぼ / 腰空蜻蛉
[学]Pseudothemis zonata

昆虫綱トンボ目トンボ科に属する昆虫。黒色を帯びた中形の種類で、雄雌とも腹部の基方節が黄白色または黄色で顕著。体長約45ミリメートル、後翅(こうし)長約40ミリメートル。幼虫は樹陰のある池沼に育ち、初夏のころから羽化する。若い成虫は樹上や上方の空間を舞っているが、成熟すると雄は池の表面近くに降りて水際を徘徊(はいかい)して交尾をする。卵は水面の浮遊物などに付着させられる。本州以南の日本、さらに朝鮮半島と台湾、中国の中・南部およびトンキン湾に分布する平地の普通種である。[朝比奈正二郎]

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