コチュジャン

デジタル大辞泉 「コチュジャン」の意味・読み・例文・類語

コチュジャン

《〈朝鮮語〉》甘辛い味の唐辛子みそ朝鮮料理の重要な調味料。もち米・米こうじ・唐辛子・塩を発酵させて作る。コチジャン
[類語]味噌赤味噌白味噌嘗め味噌鉄火味噌金山寺味噌トウバンジャンエックスオージャン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コチュジャン」の意味・わかりやすい解説

コチュジャン
こちゅじゃん

朝鮮語でコチュトウガラシで、ジャンは醤(ひしお)すなわちみそのこと。糯米(もちごめ)飯と大豆みそをあわせたものに麦芽(ばくが)粉もしくは米麹(こうじ)を加え、粉とうがらしを混ぜて、壺(つぼ)などの容器で熟成させてつくる朝鮮半島固有の複合調味料。甘味辛味うま味がミックスされていて、各種家庭料理の調味香辛料として重宝される。普通のみそより柔らかく、焼き肉につけるたれやスープなどの料理にすこし加えたりして用いる。コチュジャンは新潟地方のかんずりに似ており、朝鮮料理店の卓上にはかならず置いてある。

[鄭 大 聲]

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百科事典マイペディア 「コチュジャン」の意味・わかりやすい解説

コチュジャン

韓国のトウガラシ味噌。米飯か餅に豆麹,トウガラシ,塩,水あめなどを混ぜ合わせ,1ヵ月前後熟成させたもの。辛みうまみがミックスした調味料で,材料配合により甘みの強いものから塩辛いものまでいろいろある。コチュはトウガラシ,ジャンはペースト状のものを意味し,各種料理の薬味ベースになる。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「コチュジャン」の解説

コチュジャン【(朝鮮)】

朝鮮料理の調味料の一つで、もち米・麹・とうがらしなどから作る辛い味噌。◇「コチュ」は「とうがらし」の意、「ジャン」は大豆を発酵させて作る調味料の総称

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世界大百科事典(旧版)内のコチュジャンの言及

【朝鮮料理】より

…包み物サム。ちしゃ(サニーレタス類)などの生野菜にコチュジャン(からしみそ)をそえ,米飯を包んでたべる。あえ物野菜を調味料であえたナムルが代表的で,生野菜をあえた生菜(センチェ),湯を通した熟菜(スクチェ)がある。…

【トウガラシ(唐辛子)】より

…【鈴木 晋一】
[朝鮮の食用,民俗]
 朝鮮語でコチュkoch‘uと呼び,〈苦椒〉〈苦草〉の字を当てる。朝鮮料理に用いられる代表的な香辛料で,豆みそ,もち米,麦芽などと合わせて熟成したトウガラシみそ(コチュジャン)は各種料理の薬味のベースになる。野菜の漬物キムチには,ニンニク,塩辛などとともに欠かせない。…

※「コチュジャン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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