鉄火味噌(読み)テッカミソ

デジタル大辞泉 「鉄火味噌」の意味・読み・例文・類語

てっか‐みそ〔テツクワ‐〕【鉄火味×噌】

赤味噌に、いり大豆、ささがきごぼうの油いため、砂糖みりん唐辛子などを加えて練ったなめ味噌
[類語]味噌赤味噌白味噌嘗め味噌金山寺味噌トウバンジャンコチュジャンエックスオージャン

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精選版 日本国語大辞典 「鉄火味噌」の意味・読み・例文・類語

てっか‐みそテックヮ‥【鉄火味噌】

  1. 〘 名詞 〙 きざんだ牛蒡(ごぼう)・唐辛子・大豆などをまぜ、胡麻油でいためてから味噌を加えて練り合わせたなめ味噌。
    1. [初出の実例]「ヲヤヲヤ鉄火味曾に座禅豆梅干、こりゃアなんだ」(出典:人情本・春色恵の花(1836)初)

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改訂新版 世界大百科事典 「鉄火味噌」の意味・わかりやすい解説

鉄火味噌 (てっかみそ)

なめみそ一種。いったダイズ,刻みゴボウなどを油でいため,赤みそに砂糖,トウガラシを加えたところへ入れて練り上げたもの。トウガラシの辛さを鉄火場(てつかば)(ばくち場)のスリルにたとえた名かとも思われる。江戸庶民が愛好したもののようで,《守貞漫稿》は,平日用のみそにゴボウ,ショウガ,トウガラシ,するめなどを加え,ゴマ油でいりつめるとし,〈なめもの屋〉で売っているとつけ加えている。なめものとは,なめみそ,塩辛,ひしおなどの総称であった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄火味噌」の意味・わかりやすい解説

鉄火味噌
てっかみそ

嘗味噌の一種。味噌に細かく刻んだごぼうや炒り豆,ねぎ,唐辛子などを混ぜてごま油で炒めたもの。味噌を油で炒めると赤み光沢が増すところからその名がつけられた。

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