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コッククロフト コッククロフトCockcroft, Sir John Douglas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コッククロフト
Cockcroft, Sir John Douglas

[生]1897.5.27. ヨークシャー,トドモーデン
[没]1967.9.18. ケンブリッジ
イギリスの実験物理学者。マンチェスター大学,ケンブリッジ大学を卒業,キャベンディッシュ研究所に入り (1928) ,ケンブリッジ大学教授 (39) 。イギリス原子力研究所所長 (46) 。 1960年からはケンブリッジに新設されたチャーチル・カレッジの学寮長をつとめた。 1932年に E.ウォルトンと陽子の加速に成功,人工的に加速した陽子によってリチウム原子核を破壊し,史上初めて人工粒子線による核反応に成功した。その後原子核物理学の研究には加速器不可欠の装置となった。 51年,ウォルトンとともにノーベル物理学賞を受け,53年バス上級勲爵士に叙せられた。

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大辞林 第三版の解説

コッククロフト【John Douglas Cockcroft】

1897~1967) イギリスの物理学者。ウォルトンとともに直流高電圧発生装置を考案、人工的に加速した陽子をリチウム原子核に当てて、原子核破壊の実験に初めて成功。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コッククロフト
こっくくろふと
Sir John Douglas Cockcroft
(1897―1967)

イギリスの物理学者。ヨークシャーのトッドモーデンで生まれる。トッドモーデン中学で教育を受けたのちマンチェスター大学に入り、数学を学んだ。第一次世界大戦中には砲兵となったが、その後は電気工学を学ぶためにマンチェスターに戻った。2年間メトロポリタン・ビッカース電気会社で実習をしたのち、ケンブリッジセント・ジョンズ大学にいき、1924年数学の卒業試験に合格した。
 キャベンディッシュ研究所のE・ラザフォードのもとで働き始めた彼の最初の仕事は、カピッツァとともに強磁場と低温をつくることであった。1928年からは原子核物理学の実験を開始した。E・T・S・ウォルトンと共同で行った1932年のリチウム原子核の変換実験は非常に重要なものであった。この実験によって初めて人類は、制御可能な実験装置を使って元素を人工的に変換することに成功した。またこの実験は、アインシュタインの質量とエネルギーの等価性についての法則を立証したり、ガモフやガーネイR.W.Gurney(1898―1953)、コンドンEdward Uhler Condon(1902―1970)らのα(アルファ)粒子のトンネル効果に関する理論を確証したりした。1920年代までの天然放射性線源を使う原子核実験の限界を超えて、1930年代は種々の加速器の登場によって原子核の実験的研究の全盛を迎える。コッククロフトらの研究はその端緒であった。1951年「加速粒子による原子核変換に関する先駆的研究」により、ノーベル物理学賞をウォルトンとともに受賞した。[日野川静枝]

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