ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コリングウッド」の意味・わかりやすい解説
コリングウッド
Collingwood, Robin George
[没]1943.1.9. ランカシャー,コニストン
イギリスの哲学者,歴史学者,考古学者。オックスフォード大学に学び,1912年同大学評議員,35~41年同大学形而上学教授。最初,考古学と歴史学に関心をもち,"Roman Britain" (1936) を著わしたが,のち哲学,歴史哲学,芸術哲学に転じた。哲学的には,J.ウィルソンに代表されるオックスフォード実在論の批判から出発,理想主義の立場に立ち,哲学と歴史学との総合を試みた。芸術哲学的には,B.クローチェから出発し,芸術を表現,言語の観点から考察した。主著"Religion and Philosophy" (16) ,"Speculum Mentis" (24) ,『芸術哲学概論』 Outlines of Philosophy of Art (25) ,"An Essay on Philosophical Method" (33) ,"The Principles of Art" (38) ,"An Autobiography" (39) ,"An Essay on Metaphysics" (40) ,"The New Leviathan" (42) ,"The Idea of History" (46) ,"Essays in the Philosophy of Art" (64,A. Donagan編) 。
コリングウッド
Collingwood, Cuthbert, 1st Baron Collingwood
[没]1810.3.7. ミノルカ島沖
イギリスの軍人,提督。フランス革命戦争に際し,1794年ブレスト沖の「6月1日の戦い」,1797年サンビセンテ岬の海戦に参加。ナポレオン戦争では 1805年のトラファルガルの戦いでホレーショ・ネルソンの副将として活躍。ネルソンの戦死後,艦隊の指揮をとり,戦功によって男爵位を授けられた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報