コルディエラセントラル山脈(読み)コルディエラセントラルサンミャク(その他表記)Cordillera Central

デジタル大辞泉 の解説

コルディエラセントラル‐さんみゃく【コルディエラセントラル山脈】

Cordillera Central南アメリカアンデス山脈中部を構成する山脈コロンビアペルーにまたがり、南北方向に連なる。中央コルディエラ山脈。セントラル山脈

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

コルディエラ・セントラル山脈
こるでぃえらせんとらるさんみゃく
Cordillera Central

南アメリカ、アンデス山脈の一部を構成する山脈。セントラル山脈または中央コルディエラ山脈ともいう。アンデス山脈が何列かの並走する山脈からなる部分においてその中軸部の山脈をさす。コロンビアでは、カウカ川マグダレナ川の間を走る同国でもっとも高い山脈である。おもに先カンブリア時代ないし古生代岩石からなるが、その稜線(りょうせん)上にはウイラ火山(5750メートル)を最高に、4000~5000メートル級の火山が多数噴出している。山中には金、銀、亜鉛などの非鉄金属鉱山が多い。山脈の東西両山麓(さんろく)部はコロンビア・コーヒーの主産地である。ペルー北部のコルディエラ・セントラル山脈は、マラニョン川上流部の縦谷の東岸に沿う高度4000メートル級の山脈で、古生代から中生代にかけての岩石よりなる褶曲(しゅうきょく)山脈である。

[松本栄次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コルディエラセントラル山脈
コルディエラセントラルさんみゃく
Cordillera Central Mountains

フィリピン,ルソン島北部にある南北方向の山脈。東側はカガヤン川平野に接し,西側はイロコス山脈を経て海岸平野に続く。幅 60~90km,長さ 320km。南部はマドレ山脈と合して,ルソン中央平野の北縁をなすカラバリョ山地となる。南部には最高峰のプログ山 (2934m) をはじめ高山が多く,北部で低くなる。安山岩,片麻岩などからなり,銅,金,銀などの鉱産資源が埋蔵されている。イフガオ族ボントク族,カリンガ族などの少数民族が住む。イフガオ州マウンテンプロビンス州棚田は 1995年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android