旺文社世界史事典 三訂版 の解説
コンスタンティヌス(1世)
Gaius Flavius Valerius ConstantinusⅠ
古代ローマ皇帝(在位306〜337)
軍隊により帝国4分統治制の副帝に推され,312年に西の正帝となる。323年東の正帝リキニウス帝を倒して帝国再統一に成功した。農民や職人を世襲制として法律により地位を固定し,専制政治を強化した。オリエント風の専制政治を行うため,330年都をビザンティウムに遷 (うつ) し,コンスタンティノープルと改称。332年にコロヌス土地定着令を発布した。宗教政策に関しては313年,リキニウス帝と共同でミラノ勅令を発してキリスト教を公認。325年,小アジアのニケーアに公会議を開き,神とイエスの同質を唱えたアタナシウスの説を正統とし,アリウス派を異端として退けた。
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