翻訳|convention
アメリカにおいて,各種の集会という意味で用いられており,それには二つの型がある。一つは国民の代表者が組織法または基本法を制定するために集まる憲法会議であり,他の一つは政党の機関が選挙公職への候補者を推挙する指名大会である。指名大会で有名なのは,1832年以来大統領選挙の年に開かれている全国党大会(ナショナル・コンベンション)である。全国党大会では,全国から選出されてきた代議員により,正・副大統領候補者の指名が行われ,綱領・規約が採択され,全国委員会が選ばれる。大会に出席する代議員は,1984年の場合,民主党が3931名,共和党が2235名となっており,その選出方法には大きく分けて予備選挙による方法と党員集会による方法がある。最近では,予備選挙を実施する州が増えており,政治家やボスの活動する機会が少なくなっている。
執筆者:藤本 一美
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
国家間の約束である国際的合意につけられた名称で、一般的に条約と訳されるが、とくに「協約」と訳されることもある。1899年および1907年のハーグ平和会議で成立した戦争に関する諸条約がコンベンションと名づけられて以来、19年の国際連盟、45年の国際連合のように、国際機構が主催する国際会議で成立する条約に共通して使用されてきた。したがって、二国間条約ではなく、国際(外交)会議で成立する多数国間条約の場合に用いられ、条約内容も新しい規則の作成ではなく、すでに国際慣習法として確立している内容を、条約の形で作成する「法典化条約」の場合に用いられる。
[經塚作太郎]
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