ゴンドウクジラ

百科事典マイペディアの解説

ゴンドウクジラ

クジラ目ゴンドウクジラ科に属し,大型で額の丸いマイルカ類の俗称。コビレゴンドウオキゴンドウ,ハナゴンドウ,ユメゴンドウ,カズハゴンドウヒレナガゴンドウを含む。コビレゴンドウには銚子から琉球諸島方面に生息するマゴンドウと呼ばれる型と,銚子から北海道にかけて生息するタッパナガと呼ばれる型がある。マゴンドウはオス4.6m,メス3.6m,タッパナガはオス6.5m,メス4.7m。全身黒褐色で,頭は前端が断ち切られた樽状。おもにイカを食べる。40頭ほどの群れで生活する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴンドウクジラ
ごんどうくじら / 巨頭鯨
pilot whale

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目マイルカ科ゴンドウクジラ属に含まれるハクジラの総称。この属Globicephalaには暖海性のコビレゴンドウG. macrorhynchusと寒海性のグロビセファラ・メレーナG. melaenaの2種がある。イルカと異なり吻(ふん)がなく、頭が大きく太鼓のようである。歯は上下左右とも10本前後あり、直径10ミリメートルぐらいである。胸びれは細長く、前後に広がった背びれは雄ではとくに顕著である。胸部、目の上、背びれの後方を除き全身黒褐色。数十頭の群れをつくり、イカを食べる。
 寒冷種は体の白色部が明確であり、胸びれが体長の22~27%、体長は6.2メートルに達する。南北両半球に分布する。日本からは半化石が知られているが、北太平洋では現生は未確認である。
 一方、コビレゴンドウは生態、形態ともにこれに似るが暖流域に生息する。日本近海産2系統の一つマゴンドウでは、胸びれは体長の15~20%である。4、5月に交尾し、15か月後に1子を出産する。2~3年で離乳し10年で成熟する。出産は3~5年に1回。寿命は約60年。三陸方面には同種の別系統タッパナガが知られている。マゴンドウより体が大きく、白斑(はくはん)が顕著であるが、その分布、形態、生活史などは明らかでない。[粕谷俊雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

新華社

中華人民共和国の国営通信社。新華通訊社が正式名称。 1931年延安で創立され,48年北京に移り,現在は政府国務院新聞総署の管轄下にある。特に文化大革命以後は重要度が高まり,党と政府の発表はここを通じて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ゴンドウクジラの関連情報