ゴンドラ(英語表記)gondola

  • 〈イタリア〉gondola

翻訳|gondola

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イタリアのベネチアで使用されている細長い川の1種で,船型に特徴がある。漕ぎ手船尾船首を向いて立ち,を使って船を進めるが,櫂の操作は日本のねり櫂とほぼ同様で,オールとはまったく違う点が珍しい。原理的にはに近い推進法である。

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百科事典マイペディアの解説

イタリアのベネチアで用いている運河交通用の小。長さ7〜10m,幅1.2〜1.5m,平底で船首・尾は高くそり上がり,船頭は船尾のポッパと呼ぶ台の上で櫂(かい)でこぐ。中央の客席に5〜6人を乗せる。運河が道路の役目を果たしている同市で11世紀ごろから使用,最盛期の16世紀には1万隻に達したという。色は市会の法令で1562年以来黒に統一。現在はモータボートなどに押されて減少,主として観光客用である。なお気球のつりかご,ロープウェーの搬器などもゴンドラという。
→関連項目ロープウェー

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世界大百科事典 第2版の解説

ベネチアの運河で使われている小型の遊覧船。船首,船尾が反り上がり,船首材には,ローマ神話の海神ネプトゥヌスが持つ三叉のほこをかたどったといわれる飾りがついている。現在は1人こぎだが,2人,4人こぎもあった。その起源は明らかでないが,11世紀末の文献にその名が見える。15世紀末の絵画では船首飾がなく,16世紀末にはアムステルダム,18世紀にはロンドンのテムズ川でも使われていた絵画が残っている。【山形 欣哉】

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大辞林 第三版の解説

イタリアのベネチアで、交通・遊覧に用いる平底の細長い手こぎの舟。船首・船尾がそり上がっている。
高い所からつり下げた乗り物。飛行船や気球のかご、ロープウエーの客室など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イタリアのベネチアの運河内で使用されている手漕(てこ)ぎの軽舟。船首、船尾ともに高く反り上がっており、操船者は船尾近くに立って1本のオールで船を推進する独特のもの。反り上がった船首の頂部には、輝かしい金属製の飾りが、古代の軍船にあった敵船へ突っ込むためのくちばし形のロストラムス(船嘴(せんし))の名残(なごり)を残して取り付けられている。ゴンドラの歴史は明瞭(めいりょう)ではないが、1094年にさかのぼる記録にはすでに現れている。船体の流線形は、現代造船学からみても効率的な形である。イタリアではこのほかに、8本または6本のオールによって漕ぐ小舟もゴンドラとよんでいる。[茂在寅男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (gondola)
イタリアのベネチア名物の、平底で幅のせまい、船首と船尾の持ち上がった形の船。
※即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉水の都「われは始て『ゴンドラ』といふ小舟を見き」
② 人や物を高所まで引き上げたり、下ろしたりするための吊りかご。気球、ロープウェー、飛行船の吊りかご、客室など。また、ビルの屋上からつり下げる、工事用のものをさすこともある。
※残酷な月(1961)〈菊村到〉ジンギスカンの夜「ふもとまでは、ゴンドラのロープ・ウェイになっている」

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