デジタル大辞泉 「ゴールウエー」の意味・読み・例文・類語 ゴールウエー(Galway) アイルランド西部、ゴールウエー州の港湾都市。同州の州都で、コナート地方の中心都市。ゴールウエー湾の北岸、コリブ川の河口に位置する。中世以来、フランスやスペインとの交易で栄えた。17世紀半ばのクロムウェル侵攻により衰退したが、産業革命期および20世紀後半に経済的に発展した。セントニコラス教会、リンチ城などの歴史的建造物のほか、1965年建立のゴールウエー大聖堂がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「ゴールウエー」の意味・わかりやすい解説 ゴールウェーGalway アイルランド共和国西部,同名県の県都。人口7万2414(2002)。地名は〈小さい島々のある港〉を意味するアイルランド語に由来し,その名のとおり,ゴールウェー湾の入口にアラン諸島が並ぶ。12世紀に築かれた城を中心に,中世には西海岸の商業中心地として栄え,おもにスペインとの交易が14~16世紀に盛んであった。市内には今もスペインの影響を示す建物が残っている。漁港が発達し漁業が盛んなほか,農産物,羊毛,毛織物,大理石などで知られる。また,アイルランド国立大学を構成するゴールウェー・カレッジの所在地。執筆者:上野 格 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴールウエー」の意味・わかりやすい解説 ゴールウェーごーるうぇーGalway アイルランド共和国西部、ゴールウェー県の県都。人口6万5774(2002国勢調査速報値)。ゴールウェー湾奥北岸に位置する港町で、農村地帯の市場町でもある。毛織物、化学肥料、印刷、製帽、家具工業などが立地する。北西部コネマラ地方の黒大理石を加工した観光客向けの土産(みやげ)品は有名。13世紀以来商業中心地として栄え、スペインとの交易は重要であった。大学、司教区の所在地。近郊のサルトヒルは海浜保養地として開発された。アラン諸島へ定期船が就航する。[米田 巌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴールウエー」の意味・わかりやすい解説 ゴールウェーGalway アイルランド北西部,コンノート地方南部の特別市。ゴールウェー県の県都。ゴールウェー湾の北岸にのぞむ港町で,13世紀アングロ・ノルマンの植民後,商業の中心地となり,のちスペインとの貿易が進展,建築にスペインの影響がみられる。主要工業は鋳鉄,製粉,帽子,家具など。観光地としても有名。アイルランド国立大学を構成するゴールウェー大学がある。人口5万 842 (1991) 。 ゴールウェーGalway 1270年頃アイルランド西部コンノート地方に移住したアングロ・ノルマン系の移住民の呼称。同名の市を建設,同市はこの地方の政治,経済の中心になった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報