サイドボード(英語表記)sideboard

翻訳|sideboard

世界大百科事典 第2版の解説

サイドボード【sideboard】

家具一種。皿,フォーク,スプーンなどを収納する戸棚と,引出しを備えた食器戸棚,配膳の際のサービング・テーブルserving tableの機能を兼ねた食堂用の家具。 サイドボードは中世の領主館のホールですでに使われているが,ルネサンス時代には食堂用の重要な家具の一つになった。それは教会の祭礼用に使う聖器を収納するクレダンスcredence(祭器台)の形式をもとにして,甲板の下に引出し,その下に戸棚を備えた形式が基本的である。

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大辞林 第三版の解説

サイドボード【sideboard】

食器類を収納する、棚や引き出しのついた家具。食器棚。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サイドボード
さいどぼーど
sideboard

元来は食器を収納し配膳(はいぜん)に使われる食堂用の戸棚をさしたが、現在ではもっと広く、居間や応接間で茶器などを入れる飾り棚の意味に使われている。もとの形式は、引出し付きテーブルの左右にカップボードを組み合わせたもので、16世紀にイタリアやフランスで流行した。ヨーロッパではイギリスの家具デザイナー、ジョージ・ヘップルホワイトによって18世紀にその形が完成したといわれている。[小原二郎]

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世界大百科事典内のサイドボードの言及

【戸棚】より

…16世紀のイタリアでは,貴族の邸館の大広間に置いて高価な食器類を収納・展示するためのクレデンツァcredenzaと称する低い食器戸棚が流行した。これは本来中世期の教会で古くから祭礼用の聖具類を収納する祭器台を世俗の食器戸棚に改良したもので,現代のサイドボードの源流とみることができる。イギリスではエリザベス1世の時代からカバドとよぶ食器棚が現れ,収納用の戸棚と展示棚を組み合わせたものと,上下2段を展示用の棚としたもの(コート・カバドcourt cupboard)の二つのタイプがみられた。…

※「サイドボード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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