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サッコ=バンゼッティ事件 サッコ=バンゼッティじけんSacco Vanzetti Case

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サッコ=バンゼッティ事件
サッコ=バンゼッティじけん
Sacco Vanzetti Case

アメリカ,マサチューセッツ州で 1920~27年の7年間にわたって続いた殺人犯裁判。 20年4月 15日,マサチューセッツ州サウスブレイントリーで発生した殺人事件の犯人としてアナーキストのイタリア人移民 N.サッコと B.バンゼッティに嫌疑がかけられ,明白な証拠のないまま,同年5月5日逮捕された。社会主義者と進歩派は冤罪を主張して激しい批判を浴びせ,2人のための大衆デモがアメリカ,ヨーロッパで行われた。しかし,州最高裁判所は再審を許さず,27年4月死刑が宣告され,同年8月処刑された。この2人の容疑者の犯行の証拠が不十分で,むしろその無政府主義的思想が有罪判決の隠された真の理由であったことが指摘され,世論も政治的陰謀性を激しく非難した。 59年4月ボストンの司法委員会は再審請求を取上げ,無罪を立証した。

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百科事典マイペディアの解説

サッコ=バンゼッティ事件【サッコバンゼッティじけん】

米国,マサチューセッツ州サウス・ブレーントリーで1920年に起きた強盗殺人事件の犯人として逮捕されたN.サッコとB.バンゼッティの二人のイタリア人がアナーキストであったことから,証拠不十分のまま,1927年に死刑となった事件。
→関連項目アンダーソンシャーンデューイ

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世界大百科事典 第2版の解説

サッコバンゼッティじけん【サッコ=バンゼッティ事件 Sacco‐Vanzetti Case】

アメリカの裁判史上有名な事件。〈赤〉への恐怖や排外主義が病的にまで高まった1920年代アメリカを象徴し,U.B.シンクレアの小説《ボストン》などの題材ともなった。国内だけでなく,西欧中南米でも抗議運動が展開されたことでも知られ,アインシュタイン,アナトール・フランス,ロマン・ロランらも参加した。事件は1920年4月15日,マサチューセッツ州サウス・ブレーントリー市の路上で,製靴会社の会計部長と護衛が射殺され,1万6000ドルが奪われたことに端を発する。

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世界大百科事典内のサッコ=バンゼッティ事件の言及

【デューイ】より

…その中から主著として,《民主主義と教育》(1916),《哲学の改造》(1920),《人間性と行為》(1922),《経験と自然》(1925),《論理学――探究の理論》(1938)などを挙げることができよう。なお彼は,著作活動だけにとどまらない行動する思想家であり,中国,トルコ,ソ連などへの教育視察・指導旅行,サッコ=バンゼッティ事件での被告弁護活動などは特によく知られている。プラグマティズム【米盛 裕二】。…

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