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サバチエ Sabatier, Antoine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サバチエ
Sabatier, Antoine

[生]1742.4.13. カストル
[没]1817.6.15. パリ
フランスの詩人,批評家。主著『フランス文学の3世紀』 Trois siècles de la littérature française (1772) ,『文学辞典』 Dictionnaire de littérature (3巻,77) 。

サバチエ
Sabatier, Louis Auguste

[生]1839.10.22. バロン
[没]1901.4.12. パリ
フランスのプロテスタント神学者。 1867~73年ストラスブール大学改革派教義学教授。 77年パリ大学にプロテスタント神学部を創設し,その初代学部長となる。シュライエルマッハーやカントの影響を受け,信仰の対象に科学的批判を加えようとした。また新約聖書研究に歴史的批判的方法を適用し,教義を象徴的に解釈しようとした。主著『心理学および歴史学に基づく宗教哲学概説』 Esquisse d'une philosophie de la religion d'après la psychologie et l'histoire (1897) は,各国語に訳されて大きな影響を与えた。

サバチエ
Sabatier, Paul

[生]1854.11.5. カルカソンヌ
[没]1941.8.16. ビシー
フランスの有機化学者。ツールーズ大学教授 (1884~1930) 。 1897年,還元ニッケルを触媒としてベンゼンに水素を付加しシクロヘキサンを得るなど,有機不飽和化合物の水素を添加する接触還元法を発見 (→サバチエ=サンドラン還元 ) 。さらにさまざまな金属を触媒として有機化合物の全般にわたって広く接触還元法を研究して,有機化学に新しい分野を開拓し,今日の油脂化学工業の基礎を築いた。 1912年,V.グリニャールとともにノーベル化学賞受賞。

サバチエ
Sabatier, Paul

[生]1858.8.3. アルデーシュ
[没]1928.4.3. ストラスブール
フランスのプロテスタント神学者,歴史家。ストラスブールで牧師をつとめたのち,研究に専念。アッシジのフランシスコの研究家として有名で,イタリアで発見した資料に基づいて『アッシジの聖フランシスコ伝』 La vie de Saint François d'Assise (1893) を公刊した。 1919年ストラスブール大学神学部教授。

サバチエ
Sabatier, Robert

[生]1923.8.17. パリ
フランスの詩人,小説家,批評家。バレリーの影響,さらにシュルレアリストたちの影響を強く受けた詩人で,音楽的,象徴的な作風を特徴とする。『太陽の祭り』 Fêtes solaires (1951) 以下の詩集のほか,中世から現代にいたるフランス詩の歩みを概説する研究書『フランス詩の歴史』 Histoire de la poésie française des origines à nos jours (75~77) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

サバチエ Savatier, Paul Amédée Ludovic

1830-1891 フランスの医師,植物学者。
1830年10月19日生まれ。慶応元年(1865)横須賀製鉄所医師として来日三浦半島などで植物を採集し,デュポンの採集標本とともにフランスにおくる。明治9年帰国。フランシェとの共著「日本植物目録」をパリで公刊(1875-79),それには日本の植物2941種が記載されている。1891年8月27日死去。60歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サバチエ
さばちえ
Paul Sabatier
(1854―1941)

フランスの化学者。触媒による有機化合物への水素添加の研究で1912年にノーベル化学賞を受賞。ベルトロに学び、1882年からトゥールーズ大学に勤め、1884年に教授。初期の研究は無機化合物の熱化学であったが、ニッケルカルボニルについてのイギリスの研究に刺激され、金属酸化物を水素で還元する方法の研究に移る。1897年、ニッケル触媒によりエチレンの水素化が行われることを発見、また弟子のサンドランJean-Baptiste Senderens(1856―1937)と協力して不飽和化合物と環状化合物への接触水添反応を広く研究するなかで、1902年、ニッケルを触媒として一酸化炭素と水素を反応させるとメタンが生成することを発見した。これらの研究は、ベルギウスとフィッシャーの人造石油合成法や、ノルマンWilhelm Normann(1870―1939)による油脂の硬化法として工業的に発展させられ、20世紀前半の化学技術の主要な進歩として記録される。[加藤邦興]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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