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サリン sarin

翻訳|sarin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サリン
sarin

構造中にフッ素をもつ有機リン化合物の一種で,農薬研究開発の過程から 1938年,ナチス猛毒神経ガスとして開発した。サリンはリン酸のメチル化合物とフッ素化合物から製造する。常温では無色の液体だが,無臭で揮発しやすい。大気 1m3中 100mgの濃度のガスを1分間吸入するだけで,半数が死亡するほどの強い神経毒性をもつ。毒性はシアン化水素 (青酸) の 25倍以上。呼吸だけでなく,皮膚からも吸収される。

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デジタル大辞泉の解説

サリン(Sarin)

毒ガスの一種。無色・無臭の液体で、成分はイソプロポキシメチルホスホリルフルオリド。即効的に神経機能を破壊する。第二次大戦前に同様の毒ガスのタブンソマンなどとともに開発された。化学式C4H10O2FP
[補説]日本では、オウム真理教の起こした平成6年(1994)の松本サリン事件、平成7年(1995)の東京地下鉄サリン事件によって多数の死傷者を出した。これらを受けて、平成7年(1995)4月にサリンの製造・所持等を禁止する「サリン等による人身被害の防止に関する法律(通称、サリン防止法)」が施行。

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百科事典マイペディアの解説

サリン

化学式は(CH32CHO−P(CH3)OF。第2次大戦中にドイツで化学兵器として開発された有機リン系の神経ガス。呼吸器や皮膚などを通して体内に吸収され,コリンエステラーゼと結合して,神経伝達物質アセチルコリンの分解を妨げる。
→関連項目オウム真理教事件神経ガス

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大辞林 第三版の解説

サリン【Sarin】

神経中毒剤の一。無色・無臭の液体。沸点は摂氏147度だが気化しやすい。化学式 C4H10O2FP 生体に吸収されると急速にアセチルコリンエステラーゼを阻害して神経麻痺まひを起こし、嘔吐・痙攣けいれん・縮瞳などの症状を示す。致死量0.5ミリグラム 程度。第二次大戦中、ドイツにおいて農業用殺虫剤の製造過程で発見された。 〔Sarin は、四人の開発者の頭文字から〕

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世界大百科事典内のサリンの言及

【化学兵器】より

…化学兵器の特徴としては,その使用法にも関連するが,一般に,作戦地域の風向・風速などの気象条件に効果が左右されること,戦闘員・非戦闘員の区別なく被害を与えること,建築物や兵器などには被害を与えないことなどがあげられる。 神経剤は神経機能をおかし死に至らしめる物質で,VX,サリン(GB),タブン(GA),DFP,ソマン(GD)などがある。神経の突起が次の神経細胞に接続する部分のシナプスでは,神経の興奮は化学伝達物質であるアセチルコリンによって伝えられる。…

※「サリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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