サンクト・ペテルブルク(読み)サンクトペテルブルク

百科事典マイペディア 「サンクト・ペテルブルク」の意味・わかりやすい解説

サンクト・ペテルブルク

ロシア西部,フィンランド湾に面する都市。1914年―1924年ペトログラードと称され,1924年レーニンにちなんでレニングラードと改称されたが,1991年旧称のサンクト・ペテルブルクに改められた。通称ペテルブルグ。モスクワに次ぐロシア第2の大都市で,行政上はモスクワとともに特別市を形成。市街ネバ川河口デルタの島々両岸にまたがり運河網が発達,バルト海の重要な港湾都市でもある。ネバ川は冬季4ヵ月間氷結。6月下旬白夜が見られる。機械,冶金造船,車両,ゴム,化学,製紙製靴,繊維,食品加工など各種工業が行われる。美術館,博物館,劇場が多く,なかでも旧冬宮を利用したエルミタージュ美術館は有名。また1000以上の歴史的遺物があり,市全体がロシア史の大博物館をなしている。サンクト・ペテルブルク大学(1819年創立)がある。1703年ピョートル1世がペトロパブロフスク要塞(ようさい)を建設したのに始まり,1712年―1918年ロシア帝国の首都。1825年デカブリスト反乱,続いてナロードニキ運動が起こり,19世紀末以後ロシアにおける革命的労働運動の一大中心で,1905年には血の日曜日事件が起こりロシア革命発端となった。第2次大戦中の1941年―1944年の29ヵ月間ドイツ軍によって包囲されたが根強く抵抗し,陥落しなかったことは名高い。歴史地区と関連建造物群は1990年世界文化遺産に登録。488万人(2010)。
→関連項目クロンシタットピョートル[1世]メドベージェフロシア

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「サンクト・ペテルブルク」の解説

サンクト・ペテルブルク

ペテルブルク

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