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サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata; Japanese paradise flycatcher

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンコウチョウ
Terpsiphone atrocaudata; Japanese paradise flycatcher

スズメ目カササギヒタキ科。全長は雄 45cm,雌 18cm。雄は尾羽が体の長さの 3倍ほどもある。頭部から胸にかけて黒紫色,背面は赤紫色,腹部は白色。雄は黒紫色の冠羽(→羽冠)もありたいへん美しいが,雌は尾が短く,全体に色が淡い。眼のまわり(眼輪)と嘴基部は美しい青空色。「つきひほし(月日星)ほいほいほい」と聞こえる声で鳴き,これがサンコウチョウ(三光鳥)の名の由来となった。地鳴きは濁った「ぎっ」という声を出す。広葉樹林にすみ,林冠の下の空間で飛びながら昆虫類を捕食する。日本,朝鮮半島南部,タイワン(台湾)フィリピン北部に繁殖分布し,マレー半島南部とスマトラ島へ渡って越冬する。

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百科事典マイペディアの解説

サンコウチョウ

ヒタキ科の鳥。翼長9cm。雄の頭,胸部は紫黒色,背面は赤紫色で,尾は長く34cmにも達する。雌の頭,胸部は黒色で,背面は赤褐色。日本,台湾等で繁殖し,冬はインドシナスマトラ,マレー半島等に渡る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンコウチョウ
さんこうちょう / 三光鳥
black paradise flycatcher
[学]Terpsiphone atrocaudata

鳥綱スズメ目ヒタキ科カササギヒタキ亜科の鳥。雄のさえずりが「ツキヒホシ(月日星)ホイホイホイ」と聞こえるというので、この名がある。この亜科の鳥は、おもに南アジアからオーストラリアにかけて、またアフリカの熱帯林にすみ、約90種がある。樹冠の下でヒタキ型の採食法をとり、嘴(くちばし)は基部が幅広く扁平(へんぺい)で、先端は下に鉤(かぎ)形に曲がり、周りのひげが目だつ。サンコウチョウは、同じ属のカワリサンコウチョウとともに北に分布している鳥で、日本の本州から屋久(やく)島までは夏鳥として、奄美(あまみ)大島以南の南西諸島および台湾、バタン諸島には留鳥として分布する。本州などのものは東南アジアで越冬する。雄は尾が長く全長約45センチメートルのうち4分の3を占める。その尾と頭部から胸にかけて紫黒色、背は赤紫色、腹は白い。目の周囲はコバルト色をしている。雌は全長約17センチメートル、色は雄に似るが、背と尾は赤褐色である。平地の暗い林にすみ、長い尾を翻しながら空中で昆虫をとる。細い木の叉(また)に巣をかけ、4個の卵を産む。雌雄で抱卵し育雛(いくすう)する。[竹下信雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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