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シュトロハイム シュトロハイム Erich von Stroheim

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デジタル大辞泉の解説

シュトロハイム(Erich von Stroheim)

[1885~1957]米国の映画監督・俳優。オーストリア出身。映画におけるリアリズムの開拓者とされる。監督作に「アルプス颪(おろし)」「愚なる妻」「グリード」など。出演作にジャン=ルノワール監督の「大いなる幻影」、ビリー=ワイルダー監督の「サンセット大通り」など。

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百科事典マイペディアの解説

シュトロハイム

米国の映画監督,俳優。天才,怪物,完全主義者,浪費家,暴君などと呼ばれた。ウィーン生れ。処女作《アルプス颪(おろし)》(1919年)以来徹底したリアリズム描写に特色があり,《愚かなる妻》(1921年),《グリード》(1923年)などを作る。

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世界大百科事典 第2版の解説

シュトロハイム【Erich von Stroheim】

1885‐1957
ハリウッドの映画監督。天才,鬼才,怪物,完全主義者,浪費家,暴君の名で呼ばれ,才能の盛りの43歳にして映画づくりの道を断たれた,〈呪われた〉監督として知られる。1885年,オーストリアのウィーン生れ。かってに貴族めかして〈フォン〉を付して貴族出身という伝説をつくり上げたが,実はユダヤ人の商人の息子といわれる。1909年,アメリカに移住し,ありとあらゆる仕事を体験したあと,D.W.グリフィス監督の《国民の創生》(1915)にエキストラ出演したことから,以後,グリフィスの下で俳優,助監督として映画を学んだ。

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大辞林 第三版の解説

シュトロハイム【Erich von Stroheim】

1885~1957) アメリカの映画監督・俳優。ウィーンから渡米。「アルプス颪おろし」「愚なる妻」「グリード」など長尺のリアリズム作品を制作。出演作に「大いなる幻影」「サンセット大通り」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュトロハイム
しゅとろはいむ
Erich von Stroheim
(1885―1957)

アメリカの映画監督、俳優。9月22日オーストリアのウィーンに生まれる。経歴は定かでないが、本名はエーリヒ・オズワルド・シュトロハイム、父親はユダヤ人の帽子製造業者というのが真相らしい。遅くとも1909年までには渡米しており、1914年ハリウッド入りをして大監督グリフィスの映画に出演。1919年には監督第一作『アルプス颪(おろし)』を発表した。三角関係の微妙な心理描写はハリウッド映画にかつてないリアリティをもたらし、批評、興行両面での成功を収めた。続いて『悪魔の合鍵(あいかぎ)』(1920)、『愚かなる妻』(1922)を発表、とくに後者は彼の才能が十分に発揮されており、この映画における自然主義描写は大作『グリード』(1924)で頂点に達した。しかし、飽くことなき完璧(かんぺき)主義、常識を超える長尺化と予算超過、感傷を拒否した露悪的人間観察はハリウッドの製作傾向とあわず、『グリード』も『結婚行進曲』(1927)も短縮版のみが一般公開された。ほかに『メリー・ゴー・ラウンド』(1923。共同監督)、『メリー・ウイドー』(1925)、出演作に『大いなる幻影』(1937)、『サンセット大通り』(1950)など。1957年5月12日フランスのモールパで没す。[岩本憲児]

資料 監督作品一覧

アルプス颪 Blind Husbands(1919)
悪魔の合鍵 The Devil's Passkey(1920)
愚なる妻 Foolish Wives(1922)
メリー・ゴー・ラウンド[ルパート・ジュリアンとの共同監督] Merry-Go-Round(1923)
グリード Greed(1924)
メリー・ウイドー The Merry Widow(1925)
結婚行進曲 The Wedding March(1927)
アルプスの悲劇 The Honeymoon(1928)
クィーン・ケリー Queen Kelly(1929)

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世界大百科事典内のシュトロハイムの言及

【映画】より


【映画体系を築いた人々】
 映画は芸術か産業かという果てしない抽象的な論議をよそに,〈芸術〉と〈産業〉のはざまで闘いながら真の映画体系を築き上げてきたのが,映画の草創期に映画を天職として選び,さまざまな映画的な〈話術〉を映画づくりの実際において探究しつつ作品に昇華してきた何人かの偉大な映画監督たちであった。それはグリフィス,シュトロハイム,エイゼンシテイン,ムルナウ,次いでトーキー時代になっても活躍したチャップリン,フォード,ホークス,ラング,ドライヤー,ルノアール,ビゴ,ブニュエル,ヒッチコックらであり,日本では伊藤大輔から山中貞雄を中心にして小津安二郎も含めた〈鳴滝組〉に至る監督たちである。
【映画の宣伝力】
 映画が〈産業〉であろうと〈芸術〉であろうと,そのもっとも大きな力が〈大衆性〉にあることだけはまちがいない。…

【愚かなる妻】より

…1922年製作。三角関係を心理描写を加えて大胆に描いたメロドラマ《アルプス颪》(原題は《盲目の夫》1918)で監督としてデビューした,俳優出身のハリウッドの異色監督E.vonシュトロハイムの第3作。モンテ・カルロに集まる富裕階級の退廃をリアリズムの手法で痛烈に描き,第1次世界大戦後の社会の新しいモラル,とくに〈女性の権利〉を主張し,ハリウッドの風潮に衝撃をあたえた自作・自演の映画である。…

【グリード】より

…サイレント映画史を飾る名作でもあり,いわゆる〈のろわれた映画〉でもある。アメリカ映画が扱い得なかった人間の貪欲(グリード)と堕落というテーマを,その〈自然主義リアリズム〉で描き切った〈ハリウッドの完全主義者〉エーリッヒ・フォン・シュトロハイム監督作品。映画も人生の現実をディケンズ,モーパッサン,ゾラなどの作品のようにとらえて描くことができると主張するシュトロハイムは,ハリウッドのセットをまったく使わず,全編,原作(フランク・ノリスの小説《マクティーグ》)が設定しているサンフランシスコとネバダ州南部の〈死の谷〉で撮影を強行し,常識をやぶる47巻12時間という大作を完成したが,紆余(うよ)曲折を経たのち,最終的には〈原作も脚本も読んでいない〉他者の手で10巻2時間強に短縮され,題名も原作と同じ《マクティーグ》から《グリード》と改題されて公開された。…

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