ジェール(英語表記)Győr

デジタル大辞泉 「ジェール」の意味・読み・例文・類語

ジェール(Győr)

ジュール

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改訂新版 世界大百科事典 「ジェール」の意味・わかりやすい解説

ジェール
Győr

ハンガリー北西部,ブダペストウィーンの中間に広がるハンガリー小平原の北端にある都市。ドナウ川に面し支流の合流する地点として,〈四つの川の町〉といわれる。ドイツ語でラープRaab。ジェール・モション・ショプロン県の県都。人口12万7936(2005)。ローマ時代はアラボナArrabonaと呼ばれた。イシュトバーン1世治下に司教座が置かれる。オスマントルコの支配は短く(1594-98),中世以来ドナウ経由の穀物貿易の拠点として発展。19世紀には最も早く機械制工場が発展した。第2次大戦後も車両・機械・繊維・食料品工業の中心である。
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ジェール
Louys de Geer
生没年:1587-1652

オランダの企業家。リエージュの生れ。信仰上の理由でアムステルダムに移住後,鉄の取引と武器弾薬の製造業で巨万の富を築いた。後にスウェーデン国王グスタフ・アドルフに迎えられ,義兄トリップとともに大規模な製鉄・製銅業をおこし,オランダ,スウェーデン,フィンランドの3国にまたがる大財閥をつくりあげた。スウェーデン王室に対する大金融業者の役割も演じ,後にスウェーデンの貴族に列せられた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェール」の意味・わかりやすい解説

ジェール
じぇーる
Györ

ハンガリー北西部、ジェール・モション・ショプロン県の県都。小平原(キシュ・オルフェルド)最大の都市。人口12万9412(2001)。ドナウ、ラバなど四つの川が交わる水陸の交通の要衝。ハンガリー第3位の工業都市で、第二次世界大戦後、機械・金属工業(車両、橋梁(きょうりょう))が著しく発展した。ほかに冶金(やきん)、繊維、木工、食品工業などがある。市内には、ローマ時代の城塞(じょうさい)跡、大聖堂、地理学者クサンタスJános Xantusの記念博物館などがある。

[古藤田一雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェール」の意味・わかりやすい解説

ジェール
Györ

ドイツ語ではラープ Raab。ハンガリー北西部の都市。スロバキアとの国境に近く,ドナウ川の多数の支流が集る小アルフルド平野の中心をなす。ブダペスト-ウィーン間の交通の要地。古代からの集落で,17世紀にはトルコに対する軍事拠点であった。周辺の肥沃な平野に産するコムギ,ブドウなどを集散,加工する。伝統的な麻布,毛織物のほか,19世紀以後は近代的な工業も発達。付近にウマの飼育で有名なキシュベールの町がある。人口 12万 9598 (1991推計) 。

ジェール

「ヘール」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「ジェール」の意味・わかりやすい解説

ジェール

ハンガリー北西部,ジェール・ショプロン県の県都。スロバキア国境に近く,ドナウ川の支流が合流する河港市。鉄道の中心で,機械,車両,繊維,食品加工などの工業が行われる。12世紀の聖堂があるほか,バロック式建築も多い。ローマ帝国時代の陣営跡に創設。中世に穀物貿易の拠点として発展。13万人(2011)。

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