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ジューブ Jouve, Pierre Jean

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジューブ
Jouve, Pierre Jean

[生]1887.10.11. パドカレー,アラス
[没]1976.1.8. パリ
フランスの詩人。 1909年パリに出て象徴派風の詩集『死人たちの踊り』 La Danse des morts (1917) などを出したが,24年頃から,精神分析の諸理論に啓発されて新しい詩の概念の発見を目指し,本能にとらわれるとともに魂の高揚を願う人間の二重性を追求した詩集『血の汗』 Sueur de sang (35) を著わした。第2次世界大戦中はスイスにあって,神秘主義とレジスタンスの精神を融合した『パリの聖母』 La Vierge de Paris (46) を書いた。戦後は再び孤独な内省の生活に戻り,詩集『王冠』 Diadème (49) などに収められた,難解だが,深い感動に満ちた詩によって,現代の詩人に大きな影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

ジューブ

フランスのカトリック詩人。初めジュール・ロマンらの影響を示すが,のちロマン・ロラン傾倒。長い精神的危機の果てに1924年カトリックに改宗,神秘感をたたえた作品を発表する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジューブ
じゅーぶ
Pierre Jean Jouve
(1887―1976)

フランスの詩人。初期には「僧院派(アベイ派)」(デュアメル、ビルドラックらのグループ)の影響下にあったが、1924年ごろ、それまでの全作品を自ら否定して作品目録から抹殺。以後、カトリシズムと精神分析、エロティシズムと聖性の結合を示す力強い作品群を生み出す。詩集に『婚姻』(1928)、『血の汗』(1933)、『パリの聖処女』(1942)、『暗闇(くらやみ)』(1965)など。小説に『パウリーナ1880年』(1925)、『荒野世界』(1927)、『カトリーヌ・クラシャの冒険』二部作(1928、31)など。現代におけるボードレールの最大の後継者と目される。[豊崎光一]

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