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スカエウォラ スカエウォラScaevola, Gaius Mucius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スカエウォラ
Scaevola, Gaius Mucius

古代ローマの前6世紀頃の伝説的人物。ローマを包囲したエトルリア王ポルセンナをその陣中に忍び込んで暗殺しようとしたが捕われ,右手を火に入れて勇気を示し,これに感じたポルセンナは彼を許し包囲を解いた。そのため彼はスカエウォラ (左手の人) と呼ばれるにいたったとされる。

スカエウォラ
Scaevola, Publius Mucius

[生]?
[没]前115以前
古代ローマの弁論家,法律家。前 133年執政官 (コンスル ) 。急激な改革を好まず T.グラックス (→グラックス兄弟 ) の改革に忠告を与えたが,グラックスの死後,改革には賛意を表わした。前 130年大神官。 80巻の祭司年代記を編纂。ローマ史書の先駆となった。

スカエウォラ
Scaevola, Quintus Mucius

[生]?
[没]前82
古代ローマの法律家,政治家。 P.M.スカエウォラの子。前 95年執政官 (→コンスル ) 。ラテン人イタリア人の既得権を奪い,同盟市戦争を招いた。前 89年頃大神官。アシア総督在任中,納税不履行の農民を罰する属州勅令を発布したが,これはのちの属州総督の凡例となった。またローマ法学の体系的研究の創始者として,80巻の市民法を編纂,のちの法学に大きな影響を与えた。 L.スラと G.マリウスの争いに巻込まれ,スラに殺された。

スカエウォラ
Scaevola, Quintus Mucius

[生]?
[没]前88
古代ローマの法律家,政治家。同名の Q.M.スカエウォラのいとこ。前 120年頃アシア総督。前 117年執政官 (→コンスル ) 。マリウスと結んでスラに敵対した。晩年は法学研究の権威として M.キケロアッチクスを教えた。

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世界大百科事典 第2版の解説

スカエウォラ【Quintus Cervidius Scaevola】

2世紀後半のローマの法学者。生没年,出自などについては不詳。マルクスアウレリウス帝のもとで夜警長官(プラエフェクトゥス・ウィギルム)を務め,またその顧問会に列せられたことが知られるが,法学者として当時きわめて高い評価を得ていた。法問題に対する彼の解答を集めた《法学大全》40巻,《解答録》9巻,また,法教育の中から生まれた《質疑録》20巻などの著作があり,そこからユスティニアヌス帝の〈学説彙纂(いさん)〉に比較的多くの法文が採録されている。

スカエウォラ【Quintus Mucius Scaevola】

前140ころ‐前82
ローマ共和政後期の代表的法学者,政治家。重要な法学者を輩出したノビリタス(新貴族)の家系に属し,執政官(前95)を経て,属州アシアにおいて模範的属州統治を行い(前95),さらに前89年以降神官団長(ポンティフェクスマクシムス)を務めた。ギリシアの学芸の影響をうけて,市民法についての初めての体系的叙述である《市民法》18巻を著し,この著作はその後2世紀に至るまで注解の対象とされた。なお,彼の父Publius Mucius S.(前133の執政官)も政治家,法学者として著名。

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