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ストラトン Stratōn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ストラトン
Stratōn

[生]?
[没]前270頃
ラムプサコス出身のギリシアの哲学者。アルケシラオスの子。テオフラストスに師事して彼の死後ペリパトス学派 (→逍遙学派 ) の学頭となる。自然学者の名で呼ばれるように主として自然学の領域に功績があり,その理論はアリストテレスの学説と原子論の折衷であった。彼はアリストテレスに従って世界はただ一つしか存在しないと説き,師の神学的自然観を放棄し,また唯物論的立場を固守してプラトンの霊魂不滅論を否定した。著作は現存しない。

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百科事典マイペディアの解説

ストラトン

古代ギリシアの哲学者。ランプサコス生れ。アリストテレス学派の学園リュケイオンでテオフラストスに師事し,のち同学園の学頭となる。〈自然は真空を嫌悪する〉との説で知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ストラトン【Stratōn】

?‐前270ころ
古代ギリシアの哲学者。ランプサコス出身。リュケイオン(ペリパトス学派の学園)においてテオフラストスに学び,師の没後,同学園の学頭を継承した。一時期アレクサンドリアに赴き,同地の学派の基礎を固めた。44の著作名が知られているが,残存断片はきわめて少ない。自然学関係の業績にすぐれ,とくにアリストテレス以来の伝統に異を唱えて,空虚(真空)の存在を実験的に立証したことでよく知られている。【藤沢 令夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ストラトン
すとらとん
Stratn
(?―前270/268ころ)

ランプサコス出身の古代ギリシアのペリパトス学派の哲学者で、18年間その学派の指導者であった。自然学方面でアリストテレスの説に根本的変更を加えた。時間は数ではなく行動のなかの量であり、自然運動はものすべて重さをもつため下方に向かうとした。また世界に空虚があるとした。光や熱が物体を通過することに着目してのことである。この考えは当時の自然学者に影響を与えた。さらに自然世界の運行は自然の原因によって説明されるとして目的論を退けた。[山本 巍]

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世界大百科事典内のストラトンの言及

【ペリパトス学派】より

…プラトンが遊歩しながら講義した習慣に由来する名で,本来アカデメイア出身のアリストテレスらを指したが,以後はもっぱらアリストテレス創立のリュケイオン校の人々を総称する呼名となった。2代目学頭テオフラストス,3代目ストラトンのもとでとくに自然学研究が継承・推進され,しだいに創立者の教説から遠ざかって即物的傾向を強めていくが,前70年ころの学頭アンドロニコスAndronikos以来アリストテレス研究も復活する。【藤沢 令夫】。…

※「ストラトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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