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スリベン Sliven

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スリベン
Sliven

ブルガリア中東部,ブルガス州の都市。 19世紀前半から繊維織物工業の中心として知られ,ほかに木工,ガラス,陶器,印刷,絨毯,電気機器,食肉,缶詰,乳製品,酒造などの工場の多い工業都市。古代末期に商業の中心地として繁栄し,第2次ブルガリア帝国の時代 (1186~1396) には文化的中心地となった。オスマン帝国支配に入って衰退したが,17世紀に手工業の中心都市として発展し,19世紀以降は産業,文化の中心地となった。 1834年,ブルガリア最初の繊維工場が建設された。人口 11万 2220 (1991推計) 。

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百科事典マイペディアの解説

スリベン

ブルガリア中東部の都市。繊維工業の中心地で,1834年建設の毛織物工場はブルガリア最初の近代的工場。機械・皮革・ガラス工業ブドウ酒醸造も行われる。9万1620人(2011)。

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世界大百科事典 第2版の解説

スリベン【Sliven】

ブルガリアの中東部,同名州の州都。人口10万6000(1993)。機械,電気,木材加工,印刷,ガラス,陶器,繊維,建設資材,食品(精肉,牛乳加工,ブドウ酒)などの工場がある。郊外は一面にブドウやモモの果樹園になっている。付近でマンガン鉱も採掘される。市の南西12kmのところに保養地として有名な温泉がある。史跡も多く,観光客の見学旅行コースに入っている。近年の発掘でトラキア人の墓が発見された。【山本 敏】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スリベン
すりべん
Sliven

ブルガリア中東部、スリベン県の県都。スタラ・プラニナ(バルカン)山脈南麓(なんろく)の都市。人口13万6148(2001)。峠越えの街道の入口にあって、ローマ時代後期に市場として発展した。第二次ブルガリア帝国時代に24の修道院が建設されて宗教、文化的に繁栄したが、14世紀末のオスマン帝国侵入の際に壊滅した。17世紀に手工業の町として再興され、18世紀後半にサンジャク(県)の中心となり、銃器、金属加工、繊維産業や商業地として繁栄した。このころ、毎年6月に1か月続く大規模な定期市も開催され、1832年には織機を導入した最初の近代的な毛織物工場が建設された。しかし、ブルガリア人が経済力をつけてくると、トルコ人と対立するようになり、山に逃亡して抵抗するハイドゥク(義賊)が多数生まれた。繊維業は、現在でも主要産業だが、食品、ワイン醸造などでも知られる。北郊の山地は国立公園に指定されていて、市の南西には温泉も湧出(ゆうしゅつ)し、保養や療養に利用されている。[寺島憲治]

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