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セタン価 セタンカ

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デジタル大辞泉の解説

セタン‐か【セタン価】

ディーゼル燃料の着火性を示す指数。ガソリンオクタン価に相当。数値の高いほど着火性が良好。セタンを100、α(アルファ)-メチルナフタレンを零(1962年以降はヘプタメチルノナンを15)とし、両者の混合液と試料燃料とを比べて決める。

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百科事典マイペディアの解説

セタン価【セタンか】

ディーゼル燃料の着火性の大小を表示する値の一つ。着火性のきわめて高いn-セタンC16H34セタン価100)と,きわめて低いヘプタメチルノナン(セタン価15)を混合して各種標準燃料をつくり,これと試料の着火性を標準エンジンを用いて比較し,試料と同一の着火性を示す標準燃料の組成から,セタンの容量%+0.15(ヘプタメチルノナンの容量%)で算出。

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法則の辞典の解説

セタン価【cetane value】

ディーゼル燃料の発火性を表示する数値.標準燃料であるセタン(オクタデカン,C18H38)を α-メチルナフタリンで希釈したときの容量百分率として定義される.

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世界大百科事典 第2版の解説

セタンか【セタン価 cetane number】

ディーゼルエンジン用の燃料の着火性を示す尺度の一つ。CFR標準エンジン(Cooperative Fuel Researchによる自動車燃料検査用エンジン)を用いて測定する。着火性のきわめて高いn‐セタン(セタン価100)とヘプタメチルノナン(セタン価15)とを混合した標準燃料と比較し,試料と同一の着火性を示す標準燃料の組成から次式により試料のセタン価を求める。 セタン価=セタンの容量%+0.15(ヘプタメチルノナンの容量%) ディーゼル軽油としてはセタン価45ないし50以上のものが要求される。

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大辞林 第三版の解説

セタンか【セタン価】

ディーゼル機関用燃料の発火性を表す数値。発火性の高いヘキサデカン(セタン)と発火性の低いアルファ-メチルナフタレン(1962年以降はヘプタ-メチルノナン)との混合物を試料の燃料と比べ、試料と同じ発火性を示す混合物中のセタンの体積百分率を表す数値(1962年以降は、これに0.15を加えたもの)を、その試料のセタン価とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セタン価
せたんか
cetane number

ディーゼル燃料の発火性の良否を示す指数で、セタン価が高い燃料ほど発火性が良好なことを示す。ディーゼルエンジンでは、燃料が気筒内の圧縮加熱空気中に噴射されたのち、その自然発火により燃焼をおこす。この際、燃料の発火性が不良な場合は、着火するまでの時間(着火遅れという)が長く、この間に気筒内に蓄積された燃料が一時に燃焼をおこすため、気筒内圧力の上昇が急激にすぎ、ガソリンエンジンにおけるノッキングに類似したディーゼルノック現象をおこし、熱効率・出力が低下する。とくに小型高速ディーゼルエンジンでは、一行程の時間が短いため、ディーゼルノックをおこしやすく、発火性が良好で着火遅れの短い燃料を使用することが必要である。ディーゼル燃料の発火性はその化学構造により大きい差があり、ノルマル(直鎖状)パラフィンはもっともよいが、枝鎖の多いイソパラフィンや、とくに芳香族炭化水素はもっとも不良である。この点ガソリンのアンチノック性オクタン価)とはまったく逆の関係にある。
 ディーゼル燃料のセタン価は、発火性が良好な代表的成分のセタン(n‐ヘキサデカン)、および発火性が不良な代表的成分のα‐メチルナフタレンの2種の炭化水素を標準燃料とし、それぞれのセタン価を100および0と定め、これら両成分を任意の割合に混合した標準燃料の示す発火性を、この燃料中のセタンの容量%の数値によって表す。しかしα‐メチルナフタレンは貯蔵中に変質しやすいため、1962年以降、低セタン価標準燃料としてセタン価15のヘプタメチルノナンを用い、セタン価は、
  (セタンvol%)+
   0.15(ヘプタメチルノナンvol%)
として計算することに改正された。とくに高速ディーゼル燃料としては、セタン価50以上のパラフィン系軽油が用いられる。[原 伸宜]

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