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セミクジラ セミクジラ Eubalaena glacialis; northern right whale

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セミクジラ
セミクジラ
Eubalaena glacialis; northern right whale

クジラ目ヒゲクジラ亜目セミクジラ科セミクジラ属。体長 17~18m。体重 80~100t。出生体長 4.5~6m。全身黒色を呈するが,部分的に白斑がみられるものがある。頭部が著しく大きく体長の3分の1に達する。

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百科事典マイペディアの解説

セミクジラ

クジラ目セミクジラ科のヒゲクジラ。平均体長メス16m,オス15.2mほど。くじらひげは細長く最長2.8mに達する。ボンネット呼ばれる頭部の隆起が特徴で,体色は黒。
→関連項目クジラ(鯨)鯨肉バルデス半島

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世界大百科事典 第2版の解説

セミクジラ【black right whale】

ヒゲクジラ亜目ホッキョククジラ科の哺乳類イラスト)。セミクジラ科では7個の頸椎は全部融合している。温帯,亜寒帯に分布し,体長17mに達する背びれのないクジラ。頭部は体長の1/4ないしそれ以上。上あごは下方に湾曲し細い。下唇は大きい。頭部には多数の角質の瘤を有し,上あご前端にある最大のものをボンネットと呼ぶ。これらにはクジラジラミなどが寄生し,白っぽく見える。ひげ板は黒色~青黒色で二百数十枚あり,質は柔軟で長さ2.8mに達する。

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知恵蔵miniの解説

セミクジラ

ヒゲクジラ亜目セミクジラ科セミクジラ属に属する大型のクジラ類の一種。背びれのない背中が美しいことから、日本では「セミクジラ」(背美鯨)と名付けられた。体色は黒で、体長は15〜20メートル。頭部は体長の4分の1以上を占めるほど大きく、こぶ状の突起がある。食生は肉食で、動物プランクトンなどの微生物を食べる。北太平洋に生息し、夏季は繁殖のため北に、冬季は越冬のため南に回遊するとされるが、詳しい生態は解明されていない。古くから日本やアラスカなどで捕鯨の対象とされ、19世紀には欧米諸国による商業捕鯨も活発化したことから、個体数が激減。1935年より国際捕鯨委員会(IWC)が国際法による保護を行っている。96年以降は国際自然保護連合(IUCN)がレッドリストに絶滅危惧種として指定している。日本沿岸部やベーリング海など各地で目撃例はあるものの、2014年現在、正確な個体数は分かっていない。

(2014-2-3)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セミクジラ
せみくじら / 背美鯨
right whaleblack right whale
[学]Eubalaena glacialis

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目セミクジラ科のヒゲクジラ。体長15~18メートルであるが肥満型で、体重は100トンに近いものもある。北大西洋と北太平洋の温暖な海に生息する。南半球にいるものは、本種の亜種または別種と思われる。全身黒色で腹部に白斑(はくはん)のあるものもある。頭部は大きく、体長の約4分の1を占めている。背びれはなく、畝(うね)もない。吻(ふん)の上面と下顎(かがく)の縁に、表皮の変形してできた角質の隆起物が散在する。そのうち吻端付近のものをボンネットという。口の中には片側に250枚内外の長いくじらひげがあり、これで浮遊性のカラヌスを漉(こ)して食べる。19世紀には全世界の温暖な海洋において捕鯨帆船で多獲され、日本では江戸時代に、南は三重県から高知県まで、日本海側では山口県から長崎県にかけて、網取式捕鯨で捕獲された。現在は国際捕鯨条約により捕獲が禁止されている。[大村秀雄]

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