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センキュウ

百科事典マイペディアの解説

センキュウ

中国原産のセリ科多年草。高さ30〜60cm,葉は2〜3回羽状複葉,葉柄基部はふくれたさやとなり,茎を抱く。秋,枝先に複散形花序を出し白色小花をつける。根茎を湯通しして乾燥したものを川【きゅう】(せんきゅう)といい,漢方では鎮静鎮痛剤とする。

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デジタル大辞泉プラスの解説

センキュウ

セリ科の多年草。根は鎮痛、補血作用があり生薬として使用される。漢字表記は「川キュウ(草かんむりに弓)」。

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世界大百科事典 第2版の解説

センキュウ【Cnidium officinale Makino】

薬用植物として栽培される中国原産のセリ科の多年草(イラスト)。茎は30~60cm,中空で円柱形。葉は2回3出羽状複葉で,小葉欠刻および鋸歯があり,葉柄の基部は広い鞘(さや)状となって茎を抱く。8~9月ころ,枝先に複散形花序を作って,小さい白い花を多数つける。果実はできない。地下には太い塊状の根茎がある。根茎を70℃くらいの湯に15分ほど湯通しして乾かしたものを,生薬では川芎(せんきゆう)と呼ぶ。夏の涼しい本州中部以北の高原や,北海道で多く栽培される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

センキュウ
せんきゅう / 川
[学]Cnidium officinale Makino

セリ科の多年草。中国原産で、日本でも栽培されているが、日本では果実ができないため、正確に属を決定することができない。したがって前出の学名は確実なものとはいいがたい。茎は直立して高さ30~60センチメートルとなるが、分枝は少ない。葉は軟質で淡緑色、2回3出羽状複葉で、裂片は卵状披針(ひしん)形でやや深い鋸歯(きょし)がある。根生葉は長い葉柄があり、茎葉は互生する。いずれも葉柄の基部は鞘(さや)となって茎を包む。秋に複散形花序を頂生し、多数の白色の小花を開く。花弁は5個で内側に曲がり、雄しべは5本、雌しべは1本である。地中にある茎の節部は長さ5~10センチメートル、幅3~5センチメートルの不ぞろいな塊状となり、特有の強い香気をもつ。この塊部は薬として用いられ、日本では北海道のほか、岩手、宮城、長野、奈良の諸県で栽培されている。
 中国では別属のリグスティクム・ワリチイLigusticum wallichii Franch.の根茎を川と称している。この種は四川(しせん)省、貴州省に分布し、栽培もされている。正名は(きゅうきゅう)とよばれたが、四川省産のものがもっとも品質がよいので川と称されるようになった。
 漢方では根茎を浄血、補血、鎮静、鎮痛、消腫(しょうしゅ)剤として、月経不順、頭痛、関節痛、腫(は)れ物などに用いる。また、当帰(とうき)を配合して、貧血と冷えを伴う婦人病の要薬とする。なお、民間では根茎の刻みを袋に入れて薬湯に用いるが、体を温める効果があり、神経痛などによいとされる。川の煎汁(せんじゅう)を枯れかかったマツの根元に与えると蘇生(そせい)するという。[長沢元夫]

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