セント(英語表記)cent

  • Saint
  • saint/St./S.

翻訳|cent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音楽理論用語。2音間の音程を,数学的に表示する単位で,イギリスの学者 A.エリス (1814~90) によって考案されたもの。本来音程は,振動数の比によって決定され,音程の加減は,比の乗除によって計算されるものであるが,この数式は,きわめて煩瑣で非実用的なものになるのが普通である。エリスは,対数を用いて,1オクターブを 1200等分し,その単位をセントと名づけた。これによると,1オクターブは 1200セント,12平均率の半音は 100セント,同じく完全5度は 700セント,純正5度は 702セントとなる。また,音程の加減も,このセント値の加減によって行われ,短2度プラス長2度ならば,100セントプラス 200セントイコール 300セントというようになる。また,上述の平均率の5度と純正5度の違いなどというような,ごく微細な音程差も,セント値によって的確に表示できるようになった。セントによる音程表示は音楽音響学,民族音楽学などの領域で広く行われている。

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大辞林 第三版の解説

キリスト教で、聖人・聖者。名に冠して用いる。聖。サント。セイント。略号 St. S.   ジョージ

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (saint)⸨セイント⸩ キリスト教で聖人。聖徒。その名に冠して用いられる。ローマ‐カトリック教会では、教皇が、殉教者や特に信仰や徳に優れた死者を選定して用いる。略号、S. St. サント。サン。
※自由之理(1872)〈中村正直訳〉二「教徒の聖なるものに、セイント〈聖人と云が如し〉の号を贈らんと欲するときは」

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世界大百科事典内のセントの言及

【エリス】より

…特に重要な著作は,《諸民族の音階》(1885,邦訳1951)で,ここで,ヨーロッパだけでなくアジアやアフリカの楽器の音高が物理的な方法で計測され,音階の多様性が提示された。エリスは,音程を振動数によらずに,平均律の半音(これを100単位とする)との比較で行うためセントという単位を提案し,今日でも広く使われている。なお,ヘルムホルツの《音感覚論》の英訳もした。…

【音程】より

音律【渡 鏡子】 音程を計る単位は個々の文化の音組織によって異なる。比較音楽学で今日広く用いられている音程の尺度セント法は西洋近代の12平均律の半音を100セントと見なし,これを基礎としているが,これはあくまでも便宜上のことにすぎない。半音を2等分(すなわち1オクターブを24等分)した4分音を音程の最小単位と考える音組織も存在する。…

※「セント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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