ソナグラフ

百科事典マイペディア 「ソナグラフ」の意味・わかりやすい解説

ソナグラフ

音,特に音声分析記録する装置の一種。音声の波(数十〜約6000Hz)をマイクロホンで電気の波に変え,それを若干個(ふつう500個,簡単なものでは12個)の濾波(ろは)器によってその数だけの周波数帯に分割し,一定速度で通過する記録紙上に各濾波器の出力に応じた濃淡を記録させるもの。これによって得られる記録図(ソナグラム)は横軸が時間,縦軸が周波数を表し,模様の濃淡が各瞬間・各周波数域の成分の強さを示す。各母音の特徴などは明瞭なパターンとして表れる。
→関連項目音声合成音声タイプライター声紋フォルマント

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソナグラフ」の意味・わかりやすい解説

ソナグラフ
sonagraph

音響,特に人間の声の分析をする装置。まず音声を回転円板に磁気録音する。次にそれを繰返し再生しつつ帯域フィルタなどを用いて波形を周波数分析し,その周波数スペクトルの時間的変化を記録紙上に記録する。得られた記録をソナグラムといい,音声の時間・周波数・振幅特性が図形的に表示されている。人間の声の分析や矯正に用いられるほかに,時間的に急激な変化をする振動の分析などにも使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典 「ソナグラフ」の意味・読み・例文・類語

ソナグラフ

〘名〙 (Sonagraph) 音響スペクトログラフの一つ。音声や音を周波数分析し、横軸に時間、縦軸に周波数をとり、分析した周波数の持つエネルギーを濃淡で記録するようにした装置。騒音・声紋の研究などに利用。商標名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ソナグラフ」の意味・読み・例文・類語

ソナグラフ(Sonagraph)

音波などの周波数や強度の時間的変化を分析して記録する装置。音声の分析・発音の矯正などに用いる。商標名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版 「ソナグラフ」の意味・わかりやすい解説

ソナグラフ【Sonagraph】

の構成(どのような周波数の音がいかなる強さを含むか)が時間とともにどのように変化するかを記録する装置。第2次世界大戦中に開発された音響分析器械で,発話における言語音声(音声学)のように,短い時間に次々にその構成要素が変わっていく音を分析するのには便利な装置である。正式には音声スペクトログラフsound spectrograph,また通称単にスペクトログラフとも称し,これによって得られる図形をスペクトログラムspectrogramというが,しばしばその商品名であるソナグラフの名で呼ばれ,その図示をソナグラムsonagramという。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のソナグラフの言及

【子音】より

…音節の基本的構造はCV(C)で表されるが,言語により末位の(C)を欠くものもある。 音響的には,閉鎖音はスペクトログラム(ソナグラフ)に空白で示される。摩擦音では図面にかすれが生じ,歯擦音の場合はとくに著しい。…

【フォルマント】より

…こうした共鳴室に応じて母音は三つの固有の倍音すなわちフォルマントをもつ。音声分析装置ソナグラフにより図示されたソナグラムには,周波数の縦軸に沿って3本の濃い線が現れる。これを下から第1,第2,第3フォルマントと呼ぶ。…

※「ソナグラフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ボソン

ボース統計に従う粒子。ボース粒子ともいう。スピンが整数の素粒子や複合粒子はボソンであり,光子,すべての中間子,および偶数個の核子からなる原子核などがその例である。またフォノンやプラズモンのような準粒子...

ボソンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android