ソーダ灰(読み)ソーダハイ

化学辞典 第2版「ソーダ灰」の解説

ソーダ灰
ソーダハイ
soda ash

無水炭酸ナトリウムNa2CO3の工業薬品名.普通の市販品は,Na2CO398% 以上.NaHCO3,NaCl,Fe2O3,Na2SO4などをわずかずつ含む.アンモニアソーダ法による粗炭酸水素ナトリウム(重曹)のかにより得られる.灰白色粉末またはで,水に可溶,エタノールに難溶.直接得られる粉じん状軽質のものは軽灰,水加処理したNa2CO3・H2Oの形の重質のものを重灰という.重灰をふるい分けすると得られる粒子の大きいものを粒状灰という.ガラス原料,染料,医薬品,農薬,工業薬品として重要である.

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精選版 日本国語大辞典「ソーダ灰」の解説

ソーダ‐ばい ‥ばひ【ソーダ灰】

〘名〙 炭酸ナトリウム無水塩の工業名。化学式 Na2CO3無水炭酸ナトリウム。〔稿本化学語彙(1900)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ソーダ灰」の解説

ソーダ灰
ソーダばい
soda ash

工業用無水炭酸ナトリウムの俗称。アンモニアソーダ法で多量に生産される。 JIS で 99%以上の炭酸ナトリウム ( Na2CO3 ) を含むことが規定され,見かけ比重 1.0未満のものを軽灰,1.0以上のものを重灰といい,このうち粒度の大きいものを粒灰という。ガラスの製造原料として最も多く用いられるほか,染料香料医薬農薬などの有機化合物の製造,炭酸塩やナトリウム塩の製造,種々の繊維処理,石鹸,パルプの製造,洗剤配合用,排ガス捕集など用途はきわめて広い。

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世界大百科事典 第2版「ソーダ灰」の解説

ソーダばい【ソーダ灰 soda ash】

炭酸ナトリウム無水和物Na2CO3の工業的慣用名。現在アンモニアソーダ法ないし塩安ソーダ法で製造されている。工程中,炭酸水素ナトリウムを沈殿分離し直接焙焼して得た比重の小さいソーダ灰が,軽質ソーダ灰(軽灰)である。これに水を加えてNa2CO3・10H2Oの組成の粗大結晶に変え再び乾燥脱水すると,重質ソーダ灰(重灰)が得られる。見掛け比重は,軽灰≦0.8,重灰≧1.2である。炭酸ナトリウム【金澤 孝文】

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世界大百科事典内のソーダ灰の言及

【炭酸ナトリウム】より

…俗に炭酸ソーダまたはソーダsodaと呼ばれる。無水和物はソーダ灰,10水和物Na2CO3・10H2Oは結晶ソーダまたは洗濯ソーダとも呼ばれる。化学工業上最も重要な製品の一つである。…

※「ソーダ灰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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