タネツケバナ(種漬花)(読み)タネツケバナ(英語表記)Cardamine flexuosa; bitter cress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タネツケバナ(種漬花)」の意味・わかりやすい解説

タネツケバナ(種漬花)
タネツケバナ
Cardamine flexuosa; bitter cress

アブラナ科の二年草。アジア東部,ヒマラヤヨーロッパ,北アメリカの温帯から暖帯に広く分布する。水辺湿地や田のあぜなどに普通にみられる。茎は直立し,基部から分枝する。下部は通常暗紫色を帯びて短毛を生じる。葉は羽状に分裂し,頂小葉が最大。春早く,枝先に総状花序をなして白色で小型の十字形花をつける。果実は長角果で無毛,中に数個の種子を含む。和名は花の咲く時期が,ちょうど米の種籾を水に浸す頃であることによるという。

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