出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…この民衆的な写実主義がゴシック絵画をマンネリズムのうちに死滅することから救うので,14世紀後半から活躍するネーデルラント出身の芸術家たちはこの着実な写実主義の推進者であった。 壁面をのこさぬ北方のゴシック建築では,壁画は城館の装飾にすぎないが,壁に掛けられたタピスリーが重用され,まずパリとアラス,ついで15世紀にはアラス,トゥールネ,ブリュッセルなどフランドル諸市が制作地で,宗教的・史伝的題材その他,当時の風俗を扱ったものがおもしろい。
[金工]
金工では,エマイユ(七宝)が前代にひきつづいてライン川,マース(ムーズ)川流域の工房とリモージュで製作され,ついで14世紀パリの俗人工房は金工の小像や小箱,杯などの洗練された作品を生み,しばしば透明エマイユをいろどっている。…
…パリ近郊で,とくに17~18世紀,国王の庇護を受けて作られたタピスリー(ヨーロッパの綴織(つづれおり))をさす。その名は広く世界に知られ,ゴブラン織はタピスリーの代名詞としても用いられる。…
… 平面を飾る染織品としては絨毯があったが,室内の立体面も古くから染織品で美化された。中世以後,西洋の室内にタピスリーを掛けることが行われた。これはむき出しの壁をおおって室内を美化することでもあり,あるいは室内の空間を二分し,必要に応じてこの陰にかくれることもできた。…
…文様織の一つ。綴,綴錦とも称し,中国で剋糸(こくし)(克糸,刻糸),欧米でタピスリーtapisserieと呼称されるものがこれに当たる。一般的な多色の紋織物との違いは,紋織物には原則として緯糸に地緯(じぬき)(地組織をなす糸)と絵緯(えぬき)(文様を表す糸)とがあり,地緯はつねに織物の織幅いっぱいに通し糸として用いられるのに対し,綴織では地緯も絵緯も文様にしたがって必要な部分のみ織りはめられ,地緯が織幅いっぱいの通し糸とならないことにある。…
※「タピスリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
タピスリーの関連キーワード |ビブリア・パウペルム |フェルナン レジェ |アンジェの黙示録 |ジャン リュルサ |ファン・オルレイ |パリ装飾美術館 |オービュッソン |ショーモン城 |フランス美術 |ヨルダーンス |サザランド |ガレオン船 |マイヨール |ラ・イール |クーザン |ウードリ |バイユー |バタイユ |リュルサ |クック
証明が非常に困難なものごとを表す比喩表現。古代ローマ法において所有権の帰属証明が極めて困難であったことから、この言葉が初めて用いられたとされている。現代においては、権利関係や消極的事実の証明に関する法...
4/20 百科事典マイペディアを更新
4/18 デジタル大辞泉を更新
4/18 デジタル大辞泉プラスを更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
8/29 デジタル大辞泉を更新
7/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新