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ターミナルケア terminal care

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ターミナルケア
terminal care

終末期の看護あるいは臨終の看護の意。数週ないしは数ヵ月のうちに死亡が予想される治癒の望みのない末期患者に対して,キュア (cure。治療) でなくケア (care。看護) を重点的に行おうとする医療のあり方をいう。単なる延命のための治療である点滴注射,生命維持装置などを排除して,死にいたるまでの過程を患者の肉体的苦痛や精神的不安を除き,平安な毎日を送らせることを目指す。延命医療技術の発達により,回復不能の末期症状の患者を長期間にわたって生きながらえさせることが可能になってきたが,患者の尊厳や生命の質 quality of lifeという観点から,死のあり方をとらえ直そうとする議論が,アメリカをはじめ日本でも盛上がってきた。ターミナルケアでは,ソーシャールワーカー (社会福祉専門職) などの支援も大切な要素とされている。また,ホスピス hospiceもほぼ同義であるが,日本では医療施設をさすことが多い。

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知恵蔵の解説

ターミナルケア

末期がんなど、治癒困難な患者と家族を対象とする、身体・精神両面の終末期ケア。緩和ケアと称されることもある。延命治療が中心ではなく、苦痛と死に対する恐怖の緩和を重視し、自由と尊厳が保障された生活の中で死を迎えられるよう援助する。医師や看護師だけでなく、ソーシャルワーカーや心理職、宗教家、ボランティアなどによるチームで取り組まれる。家族や友人との心の交流の機会が重視され、また、こうした施設や在宅でのケアをホスピス(hospice)という。日本では1990年から末期がん患者への保険適用の緩和ケア病棟が創設された。本人が死を主体的に迎えるためには、病名告知を含むインフォームド・コンセントの確立、尊厳死の認知などの課題が存在する。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディアの解説

ターミナルケア

死を間近に迎えた患者に対する看護,治療。末期医療ともいう。医学的に治る見込みがないと診断され,数ヵ月以内に死亡すると予測される患者に対して行われる。患者の肉体的精神的苦痛に対して,近代医学の治療中心的な方法で対処するのではなく,近代医学の力を借りながらも精神的援助を重視する。
→関連項目クオリティ・オブ・ライフ在宅ケア

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葬儀辞典の解説

ターミナルケア

回復の見込みのない患者に対して苦痛を軽減し、精神的な安定を与えるように施される医療や介護。いわゆる終末医療。

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大辞林 第三版の解説

ターミナルケア【terminal care】

治癒の可能性のない末期患者に対する身体的・心理的・社会的・宗教的側面を包括した医療や介護。延命のための治療よりも、身体的苦痛や死への恐怖をやわらげ、残された人生を充実させることを重視する。終末医療。 → クオリティー-オブ-ライフ

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