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タール砂漠 タールさばくThar Desert

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タール砂漠
タールさばく
Thar Desert

インド北西部からパキスタン東部を占める乾燥地帯。別称グレートインディアン砂漠 Great Indian Desert。北東-南西方向約 650km,北西-南東方向 200~350kmにわたる。面積約 20万km2。北西はインダス川とその支流サトレジ川,南東はアラーバリ山脈によってかぎられる。年降水量 100mm(北西部)~500mm(南東部)。植生は灌木が主で乾燥のはなはだしい部分は砂地となる。涸れ川の底などでは草が育ち,ヒツジ,ヤギ,ウシ,ラクダなどの遊牧が行なわれる。1974年インド初の地下核実験がポカランで行なわれた。周縁部の窪地では雑穀を栽培。東端部のサンバール湖周辺では塩,石膏が採掘される。中心都市はインド,ラージャスターン州ジョドプルビーカネルジャイサルメル

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百科事典マイペディアの解説

タール砂漠【タールさばく】

インド北西部からパキスタン東部に広がる砂質荒地。インダス川,サトレジ川,アラーワーリー丘陵に囲まれ,アラビア海との間にカッチ湿地帯がある。南北640km,東西360km,面積27万km2
→関連項目インドシンド[州]

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世界大百科事典 第2版の解説

タールさばく【タール砂漠 Thar Desert】

インド亜大陸北西部を占める砂漠。インド砂漠Indian Desertともいう。タールは〈砂の荒地〉の意。南のカッチ湿地から北のパンジャーブ平原までの延長は640km,西側のインダス川低地から東側のアラーワーリー山脈までの幅は360kmで,その大半はインドのラージャスターン州にあり,残りはパキスタンにある。基盤としてインド亜大陸の結晶質岩石が横たわると思われるが,砂,シルト等の細粒物質からなる砂丘がほとんど全域に分布する点に特徴があり,西半分はインダス川下流部から吹き上げられた砂が風の方向に細長く堆積した現成砂丘であるが,東半分は現在移動していないバルハン型(三日月状)の固定砂丘である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タール砂漠
たーるさばく
Thar Desert

インド北西端、グジャラート、ラージャスターン、ハリアナ各州からパキスタン国境に広がる砂漠。大インド砂漠Great Indian Desertともいう。東はアラバリ山脈、西はインダス川に接する。年降水量500ミリメートル以下のステップ(短草草原)と、250ミリメートル以下の砂漠気候地域からなる。全体に起伏が小さく、63%が砂丘に覆われる。ステップ地域には沖積地に河川水と地下水による灌漑(かんがい)が発達し、キビ、豆類を主作物とする耕地が広がり、交通も発達し、ヒサール、ジョドプルなどの都市があり、周辺にはダニとよばれる農村集落が点在する。一方、砂漠地域には、ジャイサルメルやビカネールなどの都市もあるが、人口希薄地で、北東―南西方向の最高60メートルの縦列砂丘が顕著である。サンバール湖をはじめ塩湖が多く、塩の生産地となり、地下資源は石灰、鉛、亜鉛、大理石、石材などが豊富である。パキスタン国境近くには、ヒマラヤの水を引くラージャスターン灌漑用水路(インディラ・ガンディー運河)が建設された。[成瀬敏郎]

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