チベット文字(読み)チベットもじ

百科事典マイペディア「チベット文字」の解説

チベット文字【チベットもじ】

チベット語に用いる文字。子音字30,母音記号4からなる。北方インド系グプタ文字に由来するといわれる。楷書(かいしょ)体と行書体があり,左から右へ書く。最古文献は8世紀にさかのぼる。現在では正字法と発音にかなりの相違がある。これから派生したものに,パスパ文字レプチャ文字がある。
→関連項目レプチャ語

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精選版 日本国語大辞典「チベット文字」の解説

チベット‐もじ【チベット文字】

〘名〙 チベット語の文字。表音文字で、七世紀にインド系文字にならって作られた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「チベット文字」の解説

チベット文字
チベットもじ
Tibetan script

チベット語を書くのに用いられる固有の文字。グプタ文字母体としてつくられた。最古の文献は8世紀のものである。子音字 30と母音記号4から成る表音文字で,書体には,有頭体と呼ばれる印刷用のものと,無頭体と呼ばれる筆写用のものとがある。パスパ文字やレプチャ文字はチベット文字をにしてできたものである。

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旺文社世界史事典 三訂版「チベット文字」の解説

チベット文字
チベットもじ

インド文字の一種を模して,7世紀ごろ創作された文字
子音字30と母音記号4からなる。ソンツェン=ガンポが仏教の輸入のために作らせたという伝説がある。

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デジタル大辞泉「チベット文字」の解説

チベット‐もじ【チベット文字】

インド系文字にならって7世紀に成立した表音文字。左横書きで、基本字は、子音字30、母音記号4からなる。

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世界大百科事典 第2版「チベット文字」の解説

チベットもじ【チベット文字】

中華人民共和国のチベット(西蔵)自治区を中心にその隣接地域に広く分布するチベット族がチベット語文語を書くのに用いる文字。チベット語ではプイィbod yig(以下ローマ字は原則としてチベット文字によるつづり字のローマ字転写)という。7世紀,中国史料によるところの〈吐蕃〉王国を創始したソンツェン・ガンポ(581‐649)が,伝承によれば大臣トゥンミ・サンボタthon mi sam bhoṭaをインドに派遣し,インド系文字とし,当時の中央チベット(ウーツァン(衛蔵)地方)のいずれかの方言の発音に基づいて作らせたといわれる。

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