ティベスティ山地(読み)ティベスティさんち(英語表記)Tibesti

  • ティベスティ山地 Tibesti Mountains

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アフリカ大陸中北部,サハラ砂漠南部の山地チャドニジェールリビアの各国境にまたがるが,大半はチャド北西部を占める。サハラ砂漠では最も高い山地で,最高点はエミクシ山 (3415m) 。古生代砂岩でおおわれた結晶性岩石が基盤をなし,ところどころに火山活動期の噴出岩が露出する。3本の深い涸れ谷が走り,前 5000年頃までは気候湿潤であったことを示している。遊牧民が住む。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アフリカ中北部,チャド共和国北部にある山地。長さ500km,幅300kmで,最高峰はエミ・クーシ山(3415m)。住民は遊牧民のトゥブ族Toubou(Touは山,Bouは民の意)で,テダ・トゥ族Teda Tou,すなわち山のテダ族とも呼ばれる。古代ギリシアのヘロドトス《歴史》に書かれている〈穴居エチオピア人〉はこのテダ族を指す。 この山地には多くの先史時代の岩面画が遺存する。おもな遺跡フォフォダFofoda,ティエジTiézy,カルナサヒKarnasahi,ガオルレ・ウアニアGaorlé Ouania,フォフォダ・キリFofoda‐Kiri,ベドアBédoa,タドグラTadograなど。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のティベスティ山地の言及

【サハラ砂漠】より

…西部のモーリタニア海岸では,カナリア海流(寒流)の影響で年中比較的しのぎやすい。 サハラ砂漠は平均して標高300mの台地から成るが,海面より低いジャリード塩湖Shaṭṭ al‐Jarīdや標高3400mのティベスティ山地もある。基盤岩は古い先カンブリア紀の結晶質岩で,それを若い時代の堆積物が覆っている。…

※「ティベスティ山地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ソーシャル・ディスタンシング

感染症の予防戦略の一つで、有効な治療薬や予防薬などがない重大な感染症が国や地域に侵入した場合に、人の移動や社会・経済活動に制限を加えて、人同士の接触を減らす取り組みのこと。例えば、学校・保育施設の一時...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android