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テフラ てふら tephra

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知恵蔵2015の解説

テフラ

姶良(あいら)火山灰以来、火山活動が盛んだった旧石器時代を中心に時代判定の資料として活用されるようになった火山噴出物。堆積区域の広狭はあるものの、含有成分によって、60万年分の火山灰編年ができている。岩出山(軽石層)10万〜24万年前、川崎(同)3万年前、洞爺9万〜10万年前、阿蘇4万〜7万年前、鳴子・柳沢4万〜5万1000年前、大山倉吉4万6000年前など。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

テフラ(tephra)

地学で、火山砕屑物(さいせつぶつ)。

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百科事典マイペディアの解説

テフラ

噴火口から放出されて,火山周辺や風下側の広い範囲に堆積した降下火山砕屑物の総称。粒度に関する規定はない。最近では噴火口から流下したもののうちで溶岩以外の火砕流堆積物なども含めることがある。
→関連項目テフロクロノロジー

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岩石学辞典の解説

テフラ

火山性物質が放出され,空中を飛行して地表に堆積して形成されたすべての火山砕屑岩を包括した名称.火山から液体状態で噴出して形成されたすべての岩石をまとめて熔岩と呼ぶことと同様な使用法である.テフラはアリストトル(Aristotle)によって最初に用いられ,ソラリンソンが学問的な語として導入した[Thorarinsson : 1953].火山砕屑物にほぼ相当し,粒度を特定していないため,固化していない一般の火山砕屑物の記述には便利な語である[Schmid : 1981].当初は火山砕屑流によって運ばれた火山砕屑物質には触れていないが,近年テフラは火山砕屑物と同じと考えられることがある.テフラが空中から降下した火山砕屑物であるか,降下と熱雲による火山砕屑流堆積物の両方に用いるか,ということには議論がある.しかし火山砕屑流堆積物でも固化していなけらばテフラと考えられるという意見がある[Bowes : 1989].Tephraはギリシャ語の灰の意味.

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大辞林 第三版の解説

テフラ【tephra】

火砕物。テフラを鍵層に用いた火山灰編年学をテフロクロノロジー(tephrochronology)という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テフラ
てふら
tephra

アイスランドの火山学者ソラリンソンS. Thorarinssonにより1954年に定義された地学用語で、爆発型噴火で火口から放出され、空中を飛行して地表に堆積(たいせき)した火山砕屑(さいせつ)物(火山塵(じん)、火山灰、火山礫(れき)、噴石、スコリア、軽石、火山弾、火山岩塊など)の総称。火山放出物と同義。降下火山砕屑物ともいう。広義には、直接マグマから由来した火砕流を構成する岩片も含め、すべての破片状火山噴出物をさし、火山砕屑物と同義。テフラはギリシア語で灰の意である。桜島火山など、爆発型噴火の多い日本では、テフラによる山林、耕地、農作物、建造物、人畜などの被害がよく発生する。テフラの層序、分布、性質などの調査は、諸火山の有史前までの諸噴火の時期、様式、規模などを解明し、防災上も貴重な基礎資料が得られる。[諏訪 彰]

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世界大百科事典内のテフラの言及

【テフロクロノロジー】より

…火山灰編年学ともいう。火山の大規模な噴火はごくまれな現象であるが,いったん起こると多量のテフラtephra(火山灰や軽石など)がガスとともに大気中に放出され,広域に広がって堆積する。瞬時に(数時間~数日)広域に分布するというテフラの性質に基づいて,堆積したテフラ層を時間目盛として地史や考古学の編年に使う研究がテフロクロノロジーである。…

【富士山】より

…それらをつなぐ道路も,東名高速道路(1968開通),中央高速道路(1968),富士宮有料道路(1966)などと連結して東京からの便がよくなり,富士の裾野は一連のレジャー用地へと変貌しつつある。【式 正英】
【火山活動史】
 富士山が噴出し堆積したテフラtephra(火山灰や軽石)の層の一枚一枚は古文書のように噴火の様子を記録している。それによると,噴火のはじまりは少なくとも今から8万年前の時代にさかのぼる。…

※「テフラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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