トリオ・ソナタ(英語表記)trio sonata[イタリア]

世界大百科事典 第2版の解説

トリオ・ソナタ【trio sonata[イタリア]】

バロック時代における3声部で記譜されたソナタ教会ソナタ,室内ソナタが楽章の構成法と様式にかかわるとすれば,これは記譜された声部数からくる名称である。ほとんど同じ音域の上2声と,通奏低音部による3声部から成る。上2声には普通はバイオリン2もしくはフルート2,またはバイオリンとフルート各1,その他オーボエ,リコーダー,ビオラ・ダ・ガンバなどの弦楽器が用いられる。通奏低音には和声充塡用のハープシコード(あるいはオルガンリュートなど)のほか,低音を補強する旋律楽器(チェロなど)が加わり,通常は計4人で演奏される。

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世界大百科事典内のトリオ・ソナタの言及

【ソナタ】より

…ライプチヒのクーナウの三つの曲集はよく知られ,とくに《聖書ソナタ》(出版1700)はこのジャンルにおける標題音楽の最初期の例として有名。(3)ほぼ同じ音域の2声部と通奏低音から成るトリオ・ソナタ 上2声はバイオリンあるいはビオル,ツィンク(コルネット),リコーダー,フラウト・トラベルソ,オーボエなど,通奏低音はチェロもしくはビオラ・ダ・ガンバ,ビオローネ,ファゴットなどと,チェンバロもしくはオルガン,テオルボなどの計4人で演奏される。この型はバロック・ソナタの主流を占めるが,チーマ以後,コレリの作品1~4(出版1681‐94)をはじめ,パーセル,ヘンデル,クープランなど各国の大家の作品がある。…

【バロック音楽】より

…ハープシコードのための音楽として広く好まれたのは,組曲であった(F.クープラン,フローベルガー,J.S.バッハ)。室内楽の楽器編成では,古典派以降は最もスタンダードな形式は弦楽四重奏であるが,バロック音楽では,二つの高音旋律楽器(バイオリン,フルート,オーボエなど)と通奏低音のためのトリオ・ソナタがこれに対応する。【服部 幸三】。…

※「トリオ・ソナタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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