コレリ(読み)これり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレリ」の意味・わかりやすい解説

コレリ
Corelli, Franco

[生]1921.4.8. アンコナ
[没]2003.10.29. ミラノ
テノール歌手。歌手としてのキャリア開始は遅く,ペザロのロッシーニ音楽院に学び,1950年にフィレンツェ5月音楽祭コンクールで優勝。翌 1951年にジョルジュ・ビゼーオペラカルメン』のドン・ホセ役でデビュー,成功を収めた。1954年にはミラノのスカラ座に初登場し,シーズン開幕にガスパーレ・L.P.スポンティーニの『ベスタ巫女』でマリア・カラスと共演した。美しく力強いリリコ・スピントの声,また端正で甘いマスクと 188cmの長身聴衆を魅了して大スターへの道を歩み,マリオ・デル・モナコ,ジュゼッペ・ディ・ステファーノとともに 1950年代の三大テノールと言われた。ジュゼッペ・F.F.ベルディの『イル・トロバトーレ』のマンリーコ,ジャコモ・プッチーニの『トスカ』のカバラドッシなどがあたり役。メトロポリタン歌劇場では 368回公演した。1976年現役を引退。

コレリ
Corelli, Arcangelo

[生]1653.2.17. フジニャーノ
[没]1713.1.8. ローマ
イタリアの作曲家,バイオリニスト。イタリア・バロックの代表的作曲家の一人。 1666年からボローニャバイオリンを学び,70年,わずか 17歳でボローニャのアカデミア・フィラルモニカの会員になった。 81年以降4巻の『トリオ・ソナタ』,1巻の『バイオリン・ソナタ』,1巻の『コンチェルト・グロッソ』を発表。古典的な高貴さと均整感をもつ彼の作風は,多数弟子を通じてその後のバイオリン音楽に大きな影響を与えた。

コレリ
Corelli, Marie

[生]1855
[没]1924
イギリスの女流作家本名 Mary Mackay。音楽から文学に転じて大衆小説を多作した。代表作『デリシア殺人事件』 The Murder of Delicia (1896) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コレリ」の意味・わかりやすい解説

コレリ(Arcangelo Corelli)
これり

コレッリ


コレリ(Franco Corelli)
これり

コレッリ

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