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トリクロロ酢酸 トリクロロさくさんtrichloroacetic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トリクロロ酢酸
トリクロロさくさん
trichloroacetic acid

化学式 CCl3COOH 。強い腐食性をもつ潮解性の結晶。融点 57~58℃。酢酸よりも酸性が強い。酢酸の塩素化によっても得られるが,クロラールを硝酸で酸化すると容易に得られる。実験室では蛋白質の沈殿剤として利用される。皮膚にできた,たこ,まめ,いぼなどを除去するための角質溶解剤や除草剤などに用いられる。

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栄養・生化学辞典の解説

トリクロロ酢酸

 C2HCl3O2 (mw163.29).CCl3-COOH.強い酸で,また水溶液ではタンパク質を沈殿させる作用が強い.除タンパク剤として過塩素酸とともに広く使われている.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トリクロロ酢酸
とりくろろさくさん
trichloroacetic acid

脂肪族ハロゲンカルボン酸の一つ。略称TCA。わずかに特異臭をもつ潮解性無色固体。クロラールを硝酸により酸化するか、光を当てながら塩素により酢酸を塩素化するかして合成する。水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルに溶ける。溶液状態での酸としての強さは、酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸の順となり、有機酸としては強酸で、腐食性がある。熱水、希アルカリによりクロロホルムと二酸化炭素に分解される。腐食剤、角質溶解剤(たこ、いぼ取り)、タンパク質沈殿剤、生体内タンパク・脂質の分画剤などに用いられる。[谷利陸平]

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世界大百科事典内のトリクロロ酢酸の言及

【クロロ酢酸】より

…酢酸のメチル基を塩素で置換した化合物。塩素原子の個数に応じて,モノクロロ酢酸(一置換),ジクロロ酢酸(二置換),トリクロロ酢酸(三置換)の3種類の置換体が存在する。ふつうクロロ酢酸といえばモノクロロ酢酸をさす。…

※「トリクロロ酢酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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