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ドブニウム dubnium

翻訳|dubnium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドブニウム
dubnium

人工元素の一つ。元素記号 Db。原子番号 105。1970年アメリカ合衆国のバークリー研究所のアルバート・ギオルソらは,カリホルニウム249に窒素15を衝突させて質量数 260の 105番元素半減期 1.6秒)が得られることを報告した。また同じ 1970年,ソビエト連邦合同核研究所グレゴリー・N.フレーロフらもアメリシウム263にネオン22を衝突させて質量数 261の 105番元素を得たと報告した。国際純正・応用化学連合 IUPACと国際純粋・応用物理学連合 IUPAPは 1997年,合同核研究所の所在地ドゥブナにちなんで元素名をドブニウム,元素記号を Dbとすることを決めた。

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デジタル大辞泉の解説

ドブニウム(dubnium)

人工放射性元素の一。1970年、米国カリフォルニア大学バークレー研究所のA=ギオルソらが、カリホルニウム249に窒素15を衝突させてその生成を報告した。同年旧ソ連ドゥブナ研究所のグループもアメリシウム243にネオン22を衝突させて生成し、翌年改良を加えた実験を行った。旧ソ連の研究所の所在地であるドゥブナにちなむ。元素記号Db 原子番号105。

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百科事典マイペディアの解説

ドブニウム

元素記号Db。原子番号105。電子配置[Rn]5f(14/)6d37s2(推定)の周期表5族元素。周期表でタンタルの下に位置する。1967年旧ソ連のドゥブナ研究所で,(22/)Neを加速して(243/)Amを衝突させ質量数260,261の105番元素の原子をつくったと発表,元素名としてニールスボーリウム(Ns)を提案した。1970年5月,カリフォルニア大学のギオーソらは(15/)Nを加速して(249/)Cfに衝撃,半減期1.6秒の質量数260の105番元素原子を合成した。ギオーソらはドゥブナの方法も試みたが,105番元素合成に成功しなかった。カリフォルニア大学の研究者らはハーニウム(Ha)と命名することを提案したが,国際純正・応用化学連合(IUPAC)は,両グループの業績を認めて105番元素については,地名ドゥブナによるドブニウム(Db)を勧告し,1997年に確定した。質量数255〜269の同位体核種が知られており,267〜269の核種は半減期が時単位,とくに268は20時間(《原子力百科事典》(高度情報科学技術研究機構))とされる。室温で固体の銀白色または灰色の金属と考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドブニウム
どぶにうむ
dubnium

周期表第5族に属する人工元素の一つ。原子番号105の元素。1970年アメリカのカリフォルニア大学バークリー研究所のギオーソAlbert Ghiorso(1915―2010)らは、カリホルニウム249(249Cf)に85MeV(メガ電子ボルト)の窒素15(15N)を衝突させて半減期1.6秒の260105(質量数260の105番元素)が得られたこと、さらにこれは9100keV(キロ電子ボルト)のα(アルファ)粒子を放出して崩壊することを報告した。また同じ1970年ソ連のドゥブナ研究所のフレーロフGeorgy Nikolaevich Flerov(1913―1990)らはアメリシウム263(263Am)に123MeVのネオン22(22Ne)を衝突させて261105を得たとし、さらに1971年同じ方法を改良して実験を行い、その生成を報告した。国際純正・応用化学連合(IUPAC:International Union of Pure and Applied Chemistry)と国際純粋・応用物理連合(IUPAP:International Union of Pure and Applied Physics)の作業グループは、バークリー研究所の1970年報告とドゥブナ研究所の1971年報告を正式に105番元素の発見と認めた。
 1994年IUPACとIUPAPは、105番元素の元素名をフランスの原子物理学者ジョリオ・キュリーJean Frdric Joliot-Curie(1900―1958)にちなんで暫定的にジョリオチウムjoliotium、元素記号をJlとしたが、1997年これを改め、ドゥブナ研究所の所在地ドゥブナDubnaにちなんで元素名ドブニウム、元素記号Dbとした。[中原勝儼]

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