ドーナツ現象(読み)ドーナツゲンショウ

大辞林 第三版の解説

ドーナツげんしょう【ドーナツ現象】

地価の高騰や生活環境の悪化などで、大都市の中心部の人口が減り、周辺部の人口が増加する現象。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドーナツ現象
どーなつげんしょう

都市への人口や機能の集中が高度に進行するにつれ、都心地域の定住人口(夜間人口)や雇用人口が減少し、都市周辺の定住人口や雇用人口が増大して、あたかもドーナツのような形で都市が拡大する現象をいう。この現象は、人口や機能が集中している都市では、程度の差はあれ、どこでも認められるが、大都市ほど著しい。とりわけ東京や大阪などの大都市では、都心地域の人口の社会減が目だつようになっている。さらに、人口の減少は、都心地域の機能(とりわけ工場など)の分散による雇用人口の減少とも深くかかわるようになってきている。このような都心地域の人口や機能の分散は、いわゆる「大都市の衰退」や「インナーシティ」の問題の背景をなしているものである。都心の人口減少、都心空間の再編成などによって引き起こされるインナーシティの問題は、現代の新しい重要な都市問題として注目をひくようになった。[高橋勇悦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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