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ナティエ ナティエNattier, Jean-Marc

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナティエ
Nattier, Jean-Marc

[生]1685.3.17. パリ
[没]1766.11.7. パリ
フランスの画家。両親も画家。 1715年アムステルダムに行き肖像画『ピョートル1世』を描いた。その後『ポルタバの戦い』 (1715~20) など一連の歴史画でアカデミーに迎えられたが,20年以降は肖像画に専心。宮廷画家としてルイ 15世の宮廷の婦人たちを神話の女神に擬して描いた『ディアナに扮したアデレード夫人』 (ウフィツィ美術館) などで人気を得た。その他『ポンパドゥール夫人』や『マリー・レスチンカの肖像』 (ディジョン美術館) などが有名。

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百科事典マイペディアの解説

ナティエ

フランス・ロココの代表的肖像画家。パリ生れ。明るくみやびやかな色彩により,ディアナニンフに扮装(ふんそう)した貴婦人の肖像画を描いた。代表作は《ディアナに扮したコンデ公爵夫人》(1756年,メトロポリタン美術館蔵)など。
→関連項目ロココ美術

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世界大百科事典 第2版の解説

ナティエ【Jean‐Marc Nattier】

1685‐1766
フランスの肖像画家。パリに生まれ,15歳のときリュクサンブール宮殿ルーベンス作《マリー・ド・メディシス伝》を素描し,版画にする許しをルイ14世より得る。1717年ピョートル大帝の肖像をアムステルダムで描く。18年アカデミー会員。肖像画家としての名声を得て,肖像画,とりわけ神話風の装いや寓意をそなえた貴婦人の肖像画を得意とする。ロココ風の甘美と神話風の仕立てで〈女性美の画家〉と呼ばれた。なお兄Jean‐Baptiste Nattier(1678‐1726)は歴史画家で,12年アカデミー会員となるが,バスティーユに収監され獄死した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナティエ
なてぃえ
Jean-Marc Nattier
(1685―1766)

フランスの画家。パリに生まれ、同地に没。父、叔父を画家にもち、早くからその才能をルイ14世に認められ、版画『マリ・ド・メディシス伝』を制作(1700~10)、1718年にはアカデミー会員となる。とくに肖像画に優れた彼の才能は、オルレアン家、ついでルイ15世の宮廷によって寵賞(ちょうしょう)され、『フローラに扮(ふん)したアンリエット夫人』(1742)、『マリ・レシツィンスカの肖像』(1748、ともにベルサイユ宮)など王室の肖像画を多く残した。彼はしばしば神話風の扮装で女性像を描き、その華やかさや優雅さと若干の哀愁を交えた作品群は、ルイ15世時代のロココ趣味、古典趣味を典型的に示している。[中山公男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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