ニコル(その他表記)Nicole

デジタル大辞泉 「ニコル」の意味・読み・例文・類語

ニコル(William Nicol)

[1768~1851]英国の物理学者。1828年、自然光から直線偏光を得るニコルのプリズムを発明、光学実験の進歩に寄与した。
ニコルのプリズム」の略。

ニコル(Charles-Jean-Henri Nicolle)

[1866~1936]フランスの細菌学者。チュニスのパスツール研究所所長。回帰熱発疹ほっしんチフスなどの研究で有名。1928年ノーベル生理学医学賞受賞。著「伝染病の発生」など。

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精選版 日本国語大辞典 「ニコル」の意味・読み・例文・類語

ニコル

  1. [ 一 ] ( William Nicol ウィリアム━ ) イギリスの物理学者・発明家。一八二八年、偏光をつくり出す装置「ニコル‐プリズム」を発明した。(一七六八‐一八五一
  2. [ 二 ] ( Charles Jean Henri Nicolle シャルル=ジャン=アンリ━ ) フランスの細菌学者。発疹チフスヒトジラミによって媒介されることを発見。一九二八年、ノーベル生理学医学賞受賞。(一八六六‐一九三六

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現代外国人名録2016 「ニコル」の解説

ニコル
Nicole

職業・肩書
歌手

生年月日
1991年10月7日

出身地
米国

グループ名
旧グループ名=KARA(カラ)

受賞
日本レコード大賞企画賞(第52回)〔2010年〕,日本ゴールドディスク大賞洋楽部門ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(第25回,2010年度)〔2011年〕,日本ゴールドディスク大賞ベスト・エイジアン・アーティスト(第26回・27回)〔2012年・2013年〕

経歴
5人組ガールズグループのKARAを結成。他のメンバーは、ギュリ(リーダー)、ジヨン、スンヨン、ハラ。ニックネームは“コル”。グループ名のKARAは“甘いメロディー”という意味を持つ言葉で、リーダーのギュリが命名した。2007年アルバム「The First Bloooooming」で韓国デビュー。2009年のヒット曲「ミスター」ではお尻をセクシーに振る“お尻ダンス”を披露し、大ブームになった。2010年シングル「LUPIN」が韓国3大歌謡番組のヒットチャートで全て1位の3冠を達成し、国民的アイドルグループとなる。日本では、同年8月にシングル「ミスター」でデビューし、発売記念握手会には約1万人が駆けつけた。同年のオリコン新人セールス部門では同じ韓国ガールズグループの少女時代を抑え、13億円を売上げ第1位。年末のレコード大賞で企画賞も受賞するなど、“K-POP”ブームを巻き起こした。2011年日韓を通じて初主演のテレビ東京系連続ドラマ「URAKARA(ウラカラ)」が放送される。他のシングルに「ジェットコースターラブ」「GO GOサマー」など。2014年3月グループを脱退。米国出身で、英語が堪能。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニコル」の意味・わかりやすい解説

ニコル(Charles Jules Henri Nicolle)
にこる
Charles Jules Henri Nicolle
(1866―1936)

フランスの細菌学者。1928年ノーベル医学生理学賞受賞者(チフスの研究)。ルーアンの医学校を卒業後、パリのパスツール研究所長メチニコフとルーに師事。ルーアン医学校細菌学教授。1903年北アフリカ、チュニスのパスツール研究所長となり、以後32年間、発疹(はっしん)チフスその他の病原微生物との闘いに献身した。1909年、発疹チフス患者血液を接種して発疹したチンパンジーの血液を吸ったコロモジラミによって2匹のサルの発疹チフス発病に成功、ただちに追試、承認された。「シラミなくして発疹チフスなし」の定律はここから始まる。熱帯病猖獗(しょうけつ)中心地から離れず、あらゆる熱帯病病原を研究対象とした、他に類のない細菌学者である。また空想小説作家として著した『ベロンの菓子屋』その他の作品があり、『医学の責任』『感染症の運命』『自然と生物学的思想と倫理』など、医学哲学的著作も残した。

藤野恒三郎


ニコル(William Nicol)
にこる
William Nicol
(1768―1851)

イギリスの物理学者。スコットランドに生まれ、のちにエジンバラ大学物理学教授。電磁波理論で知られるJ・C・マクスウェルは彼の学生であった。1828年、アイスランド産の方解石のプリズムを2個組み合わせ、直線偏光を取り出す方法を発明した。今日ニコルのプリズムの名でよばれている。

[辻内順平]


ニコル(John Ramsay Allardyce Nicoll)
にこる
John Ramsay Allardyce Nicoll
(1894―1976)

イギリスの演劇史家。グラスゴーに生まれる。ロンドン大学、アメリカのエール大学バーミンガム大学の教授を歴任。また、ストラトフォード・アポン・エイボンにシェークスピア研究所を創設する。上演史を専門とし、主著は六巻からなる『イギリス演劇史』A History of English Drama 1660―1900(1952~59)である。また、『シリル・ターナー作品集』Works of Cyril Tourneur(1930)や『チャプマン訳ホーマー』Chapman's Homer(1957)など、16、7世紀文学作品の校訂者でもある。

小津次郎

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改訂新版 世界大百科事典 「ニコル」の意味・わかりやすい解説

ニコル
Pierre Nicole
生没年:1625-95

フランスのモラリスト,神学者。ポール・ロアイヤル運動に参加し,アルノーを助けて多数の宗教論争書を著す。パスカルの《プロバンシャル》の執筆にも協力し,それをラテン訳した。またポール・ロアイヤル付属の学校で教え,《ポール・ロアイヤルの論理学》(アルノーと共著)を書く。晩年はポール・ロアイヤルから遠ざかり,《道徳論》(1671-1714)によってモラリストとして文名をあげた。
執筆者:

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニコル」の意味・わかりやすい解説

ニコル
Nicoll, Allardyce

[生]1894.6.28. グラスゴー
[没]1976.4.17. ロンドン
イギリスの歴史家,演劇学者,シェークスピア学者。ロンドン大学英文学教授 (1926~33) ,エール大学演劇学教授 (33~45) 。ストラトフォードオンエーボンのシェークスピア・インスティテュート会長として活躍しながらヨーロッパの演劇史,演劇論に関する多くの著書を発表。また年刊『シェークスピア・サーベイ』の編集者としても有名。代表的著書『イギリス演劇史 1660~1900』 History of English Drama1660-1900 (6巻,52~59) ,『スチュアート朝仮面劇とルネサンス舞台』 The Stuart Masques and the Renaissance Stage (39) ,『世界の演劇』 World Drama (49,改訂版 76) 。

ニコル
Nicolle, Charles-Jules-Henri

[生]1866.9.21. ルーアン
[没]1936.2.28. チュニス
フランスの細菌学者。ルーアンで医学教育を受け,1893年に学位取得。 1903年チュニスのパスツール研究所所長,32年にコレージュ・ド・フランスの教授になった。カラアザールの病原体の純粋培養に成功し,09年,発疹チフスがコロモジラミで媒介されることを発見し,第1次世界大戦中の発疹チフスの予防に大きな役目を果した。 28年この業績に対し,ノーベル生理学・医学賞が贈られた。

ニコル
Nicol, William

[生]1768
[没]1851.9.2. エディンバラ
イギリスの物理学者,鉱物学者。エディンバラ大学で自然哲学を講じた。結晶や鉱物を顕微鏡で観察する際,標本を非常に薄くする方法を開発した。 1828年,方解石の2片をカナダバルサムで張合せ,偏光線を取出す「ニコルのプリズム」を発明したことで知られている。

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化学辞典 第2版 「ニコル」の解説

ニコル
ニコル
Nicol, Nicol prism

ニコルのプリズムの略称.発明者W. Nicolの名を冠した偏光プリズムの一種.方解石の複屈折を利用し,正常光は全反射させ異常光のみ透過させる.構造と光の経路を図に略記した.ABCDは光軸を含む主断面で,AB′CD′は自然へき開面である.BD面はバルサムで接合し,正常光に対する全反射面を形成している.

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朝日日本歴史人物事典 「ニコル」の解説

ニコル

生年:生没年不詳
幕末に来日したフランス海軍見習士官。幕府のお雇いフランス陸軍教官ブリュネらが幕府瓦解後,維新政府軍と一戦を交える行動に出ると,横浜で同僚コラシュと共に軍艦ミネルバ号を脱出し,海軍砲術下士クラトーらと共にブリュネらに従い榎本武揚軍に協力した。明治2(1869)年3月宮古湾の海戦では幕府軍艦3隻にそれぞれ分乗。ニコルは旗艦「回天」に乗り組み,維新政府海軍の旗艦「甲鉄艦」を奇襲・捕獲すべく接舷襲撃作戦を指揮し負傷した。戦況不利となり,箱館湾内停泊中のフランス軍艦で脱出し横浜を経て帰国した。<参考文献>洞富雄『幕末外交史の研究』,高橋邦太郎『お雇い外国人(軍事)』

(影山好一郎)

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百科事典マイペディア 「ニコル」の意味・わかりやすい解説

ニコル

フランスの細菌学者,パリ大学卒。1903年チュニスのパスツール研究所長。カラアザール病および発疹チフスを研究。発疹チフスの病原菌がシラミによって媒介されることを実験的に証明。1928年ノーベル生理医学賞。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ニコル」の解説

ニコル Nicole

?-? フランスの軍人。
海軍見習士官。明治元年(1868)軍艦ミネルブ号から脱走,ブリュネの配下として榎本武揚(たけあき)の旧幕府軍にくわわる。翌年宮古湾の海戦に参加して負傷。のち箱館において戦況が不利となったためフランス軍艦で脱出,帰国した。

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デジタル大辞泉プラス 「ニコル」の解説

ニコル

バラの園芸品種名。「ニコール」ともする。木立ち性で中輪、白地にピンクの覆輪を持つ花をつける。四季咲き。作出国はドイツ。

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367日誕生日大事典 「ニコル」の解説

ニコル

生年月日:1894年6月28日
イギリスの演劇学者
1976年没

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世界大百科事典(旧版)内のニコルの言及

【ポール・ロアイヤル運動】より

…サン・シランを師と仰ぎ,その弟子A.アルノーを理論的指導者とするポール・ロアイヤルはカトリック宗教改革運動の一翼を担うが,他方ジャンセニスムの本拠地とみなされ,教権,俗権の双方から数々の弾圧を受け,1709年修道院は閉鎖され,運動は終りをつげた。しかしその間,ポール・ロアイヤルはその運動の担い手と関係者の中から,アルノー,パスカル,P.ニコル,ラシーヌといった著名な思想家,文学者を輩出し,フランス古典期の文化に大きく貢献した。また付属学校は教育史上名高く,そこでの教育経験から生まれたいわゆるポール・ロアイヤルの《論理学》と《文法》は近年注目を集めている。…

【論理学】より

…ちなみに,アリストテレスの三段論法も,スコラの推断の理論も,学問的な討論や議論のために実地に使用されたのであり,特に中世の大学における論争はすべてそうした論理形式を使ってきわめて精密に遂行されたのである。(3)近世――近世論理学は17世紀にA.アルノーとP.ニコルの両人によって書き上げられた《ポール・ロアイヤル論理学,別名思考の術》(1662)から始まるといってよい。この論理学はアリストテレスの三段論法を含み,さらにそれに付随して,古代末期の哲学者ボエティウスの手になる仮言的三段論法の焼直しをも含む。…

※「ニコル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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