コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ニシキヘビ ニシキヘビPythoninae; python

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニシキヘビ
Pythoninae; python

トカゲ目ニシキヘビ科ニシキヘビ亜科に属するヘビの総称。すべて無毒で卵生。ヘビ類中最も大型のアミメニシキヘビのほか,インドニシキヘビ Python molurus,アフリカニシキヘビ P. sebaeなどが代表種として知られている。一部のものを除き腰帯と後肢の痕跡をもつ。また前上顎骨に歯がある。アフリカ中・南部,アジア南部,東インド諸島,オーストラリアニューギニアなどに分布する。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

ニシキヘビ

パイソンとも。ボア科ニシキヘビ亜科に含まれる大型ヘビの総称。最大種のアミメニシキヘビは7〜10m,灰褐色で,背面には黒で縁どられた赤褐色斑紋がある。インドニシキヘビは3〜6m,体色は前者に似るが変異がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニシキヘビ
にしきへび / 錦蛇
python

爬虫(はちゅう)綱有鱗(ゆうりん)目ボア科ニシキヘビ亜科に属するヘビの総称。この亜科Pythoninaeは別名パイソンまたは王蛇(おうだ)とよばれる大形種のグループで、5属22種がアフリカ、南アジア、ニューギニア島、オーストラリアの熱帯、亜熱帯に分布する。日本にはいわゆる大蛇(だいじゃ)生息の俗説があるが、パイソンはまったく分布せず、全長3メートル以下のアオダイショウが最大である。ニシキヘビは胴が太く尾は短く、体背面は滑らかな細鱗に覆われる。目が小さく瞳孔(どうこう)は縦長で、上唇板にはピット(頬窩(きょうか))が並ぶ。総排出腔(こう)の両側にはつめ状の後肢痕跡(こんせき)があり、交尾時には雄はこれで雌の背中をひっかく。産卵数は大形種で約30~100個であり、雌が抱卵して保護する。熱帯降雨林の水辺やサバンナに生息し、行動は鈍いが締める力が強く、餌(えさ)は哺乳類(ほにゅうるい)や鳥類などで、家畜をもとらえるが、大形種でも人間を襲うケースはきわめてまれである。
 動物園でも人気の高い超大形ニシキヘビはすべてニシキヘビ属Python(ニシキヘビの英名pythonと同じく、ギリシア神話に登場する巨大なヘビに由来する)に含まれ、全長5メートルを超える4種がある。筆頭は東南アジア産のアミメニシキヘビP. reticulatusで、全長5~8メートル、最大9.9メートルに達し、確かな記録としては現生ヘビ類のうち最大種である。第二はニューギニア島、北部オーストラリア産のアメジストニシキヘビP. amethistinusで最大8.6メートルに達するが、普通は3~6メートルほどで胴はあまり太くない。ついで砂漠を除くアフリカ全域に分布するアフリカニシキヘビP. sebaeが4~7.5メートル、インド、東南アジア、中国南部産のインドニシキヘビP. molurusが3~6メートルで、両種とも胴が太く斑紋(はんもん)が美しい。一方、この属のなかの最小は全長1~1.8メートルのアフリカ産アンゴラニシキヘビP. auchietaeやボールニシキヘビP. regiusで、亜科のなかではヤセパイソン属Liasisなども全長2.5メートル以下の小形種のグループである。[松井孝爾]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

ニシキヘビの関連キーワードオーストラリアのゴンドワナ雨林スンダルバンス国立公園シンハラジャ森林保護区ジュッジ国立鳥類保護区蛇皮線(サンシン)アナコンダ(ヘビ)ニシキヘビ(錦蛇)コーベット国立公園アフリカニシキヘビボールニシキヘビエメラルドボアレインボーボアニューギニア島ボア(ヘビ)スンダルバンヘビ(蛇)アナコンダうわばみスナボアパイソン

今日のキーワード

処暑

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の7月中 (7月後半) のことで,太陽の黄経が 150°に達した日 (太陽暦の8月 23日か 24日) に始り,白露 (9月8日か9日) の前日までの約 15日間であ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ニシキヘビの関連情報