平面ガラスの上に曲率半径の大きい(20mくらい)球面をもつガラスをのせ,上から単色光をあてて,その反射光または透過光を見たときに見られる明暗の環状の干渉縞をいう。反射光で観測した場合,球面で反射される光と,平面ガラスの上面で反射される光が互いに干渉し合って,強め合ったり(明環),弱め合ったり(暗環)した結果として生ずる。この場合,光の波長をλ,球面の曲率半径をR,0または正の整数をmとすると,干渉縞の暗環の半径は明環の半径はr=で与えられる。透過光で観測した場合には,明暗は反射の場合と逆になる。この現象は1665年にR.フックが最初に観測したが,のちにニュートンが詳細に調べたことからニュートンリングの名で呼ばれる。現在では球面の曲率半径の測定や研磨面の仕上り検査に多く用いられている。
→干渉
執筆者:朝倉 利光
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