ニューヨーク・シティ・バレエ団(読み)ニューヨークシティバレエだん

百科事典マイペディアの解説

ニューヨーク・シティ・バレエ団【ニューヨークシティバレエだん】

米国を代表するバレエ団。リンカン・カーステーン〔1907-1996〕がバランチンを招いて1934年創立した〈アメリカン・バレエ学校〉が母体。1936年カーステーンは〈バレエ・キャラバン〉を組織するが,第2次世界大戦により中断。1946年〈バレエ・ソサエティ〉の名称で活動を再開。1948年ニューヨーク・シティ・センターとの提携が成立,現名称に改称した。演目は長く芸術監督として率いてきたバランチン作品が主で,大作曲家の作品を特集する〈ストラビンスキー・フェスティバル〉(1972年),〈チャイコフスキー・フェスティバル〉(1981年)など独自の企画もある。また生粋のアメリカ人振付家ロビンズや,グレアム,ポール・テイラー〔1930-〕,トワイラ・サープ〔1942-〕などモダン・ダンス界からも人材起用するなど幅広い。踊り手としてはスザンヌ・ファーレル〔1945-〕,ピーター・マーティンス〔1946-〕(現芸術監督)などが活躍,日本人の堀内元〔1964-〕も在籍していた。1958年に初来日。→アロンソ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニューヨーク・シティ・バレエ団
にゅーよーくしてぃばれえだん
New York City Ballet

アメリカのバレエ団。1948年創設。1933年リンカーン・カーステーンLincoln Kirstein(1907―96)がパリからG・バランチンをニューヨークに招き、翌年アメリカン・バレエ学校、35年アメリカン・バレエ団を設立した。その後、名称をバレエ・キャラバン、バレエ・ソサエティーと変え、48年現在名で発足。バランチンの作品はほとんどここで上演され、『セレナード』『コンチェルト・バロッコ』『水晶宮』『放蕩(ほうとう)息子』などはいまでも重要なレパートリーになっている。かつてはメトロポリタン歌劇場を使っていたが、現在ではリンカーン・センターのステート・シアターで公演することが多い。アメリカ政府やフォード財団が財政的援助を与え、運営されている。83年のバランチン死後、ピーター・マーチンスPeter Martins(1946― )が芸術監督になり、88年までG・ロビンズが彼を支援する体制をとった。ロビンズはこのバレエ団で『檻(おり)』『ダンス・アット・ア・ギャザリング』などモダン・バレエの名作を振付け上演している。N・ケイ、マリア・タルーチュフMaria Tallchief(1925― )、メリッサ・ヘイドンMelissa Hayden(1923― )、エドワード・ビレラEdward Villella(1936― )に続いて、ダーシー・キスラーDarci Kistler(1964― )、エレーヌ・アレキソポロスHelene Alexopoulos(1958― )、ニラス・マーチンスNilas Martins、ニコライ・ヒュッベNikolaj Hubbe(1967― )、ピーター・ボールPeter Boalらが活躍している。[市川 雅・國吉和子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ハイジ男子

アンダーヘアを永久脱毛した男性を指す造語。英語で「衛生」を意味する「ハイジーン」が語源で、アンダーヘアを永久脱毛した女性を指す「ハイジニーナ」にちなんで生まれた言葉とされる。欧米諸国では男性のアンダー...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android