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ネプツニウム ネプツニウムneptunium

翻訳|neptunium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネプツニウム
neptunium

元素記号 Np ,原子番号 93。半減期 2.2×106 年のα壊変核種のほか,10種の放射性核種が知られている。周期表3族のアクチノイド元素で,超ウラン元素に属し,1940年 E.マクミランと P.エーベルソンにより発見された。現在では原子炉によりマクロ量が得られている。単体は銀白色の金属で,室温でα体 (斜方) が安定。 278℃でβ体 (正方) に転移する。比重 20.5,融点 648℃。

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百科事典マイペディアの解説

ネプツニウム

元素記号はNp。原子番号93。融点640℃。超ウラン元素の一つ。1940年E.M.マクミランとP.H.アーベルソンがウランに中性子を照射して初めてつくり,ウラン(天王星Uranus)の次という意味で,海王星にちなんで命名。
→関連項目人工放射性元素

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世界大百科事典 第2版の解説

ネプツニウム【neptunium】

周期表元素記号=Np 原子番号=93融点=640℃比重=20.45(α‐ネプツニウム,20℃),19.36(β‐ネプツニウム,313℃),18.06(γ‐ネプツニウム,600℃)電子配置=[Rn]5f46d17s2おもな酸化数=III,IV,V,VI周期表第IIIA族,アクチノイド元素の一つ。1940年,アメリカのマクミランE.M.McMillan(1907‐91)とエーベルソンP.H.Abelson(1913‐ )によって発見された。

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大辞林 第三版の解説

ネプツニウム【neptunium】

アクチノイドの一。元素記号 Np  原子番号93。超ウラン元素の一つで、同位体はすべて放射性。最も半減期の長い核種の質量数は二三七。銀白色の金属で、化学的性質はウランに似る。ウランを原料として核反応によってつくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネプツニウム
ねぷつにうむ
neptunium

超ウラン元素の一つ。1940年アメリカのE・M・マクミランとエーベルソンは、238U(n,γ)239Uで生成したウランのβ-放射によってネプツニウム239(β-放射、半減期2.3日)が生成することを確認した。周期表でウランに続くので、天王星Uranusに次ぐ惑星である海王星Neptuneにちなんで命名された。また1942年には最長半減期の237Npも発見された。人工放射性元素であるが、ウラン鉱石中に自然核分裂によるものが微量含まれる。ネプツニウム237はもっとも半減期が長く(β-放射、214万年)、(4n+1)崩壊系列をつくる(ネプツニウム系列という)。原子炉の使用済み核燃料からウランとプルトニウムを回収した後の硝酸溶液からイオン交換樹脂による分離と溶媒抽出法を組み合わせてNp()の溶液を取り出す。金属を得るにはフッ化物とし、これをアルゴン気流中高温でカルシウムによって還元する。銀白色の金属。空気中室温では酸化されないが、高温では酸化物の被膜をつくる。希塩酸に溶ける。酸化数の化合物が知られる。室温ではα型、280~577℃でβ型、577~640℃でγ型となる。人工衛星などで小型動力源として用いられる。[守永健一・中原勝儼]

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世界大百科事典内のネプツニウムの言及

【原子力】より

…実際,このようにしてウランより重い元素が存在しうることが確かめられた。ウランより原子番号の一つ大きい元素はネプツニウム,二つ大きい元素はプルトニウムと名づけられた。1940年前後のことである。…

【人工元素】より

…天然に存在せず,人工的方法(核反応)によってのみ作り出される元素をいう。ふつう,周期表上原子番号43のテクネチウムTc,61のプロメチウムPm,85のアスタチンAt,87のフランシウムFr,および93のネプツニウムNp以降の諸元素(超ウラン元素)を人工元素とみることが多い。しかし,この定義は厳密なものとはいえない。…

※「ネプツニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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